関関同立の英語の特徴|関西大・関学・同志社・立命館の大問構成と対策を解説

「関関同立の英語って全部似ている?」

「関大と同志社では、どちらの英語が難しい?」

「大学ごとに何を重点的に対策すればいい?」

関関同立を目指す受験生にとって、英語は合否を大きく左右しやすい科目です。

ただし、

関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学では、英語の問題構成がかなり違います。

同じ関関同立だからといって、

同じ参考書をやって、同じ過去問対策をすればいいわけではありません。

特に大きな違いは、

長文中心なのか

文法・語彙問題が独立しているのか

英作文・和訳が必要なのか

パラグラフ整序など独特な形式があるのか

という点です。

この記事では、近年の過去問・大学公式情報・パスナビなどを参考に、

関関同立4大学の英語の大問構成と、その対策

を整理していきます。

まず結論|関関同立英語はこんなに違う

かなり大まかに整理すると、

関西大学

→ 長文+文脈判断。特にパラグラフ整序が特徴的。

関西学院大学

→ 長文3題+文法・語彙+英作文+会話。総合力が必要。

同志社大学

→ 長文2題+会話文。英文量が多く、精読と速読、さらに和訳・英作文まで必要。

立命館大学

→ 長文2題+会話+文法+語彙。出題形式が比較的安定していて、知識問題も落とせない。

という違いがあります。

つまり、

関大なら論理的な読解力

関学なら総合力

同志社なら高い読解力+記述力

立命館なら読解+文法・語彙の安定感

がそれぞれ重要です。

関西大学の英語|「文章のつながり」を読む力が重要

関西大学の英語は、

90分・大問3題

という構成が基本です。

近年の分析では、

大問Ⅰ:会話文+パラグラフ整序

大問Ⅱ:長文読解

大問Ⅲ:長文読解

という形になっています。予備校分析では、大問Ⅱは空所補充+内容一致、大問Ⅲは下線部同意表現+内容一致を中心とする構成とされています。

関西大学自身も、一般入試英語について長文読解と文整序を重点的に解説する「英語攻略チャート」を公開しており、文整序が関大英語攻略の重要ポイントであることが分かります。

大問ⅠA|会話文

まずは会話文です。

会話の流れに合う英文を選ぶ形式が中心で、

特殊な会話表現を大量に暗記していないと解けないというより、

前後の文脈を正確に追う力

が重要です。

ここは比較的得点しやすいため、

関大志望ならできるだけ失点を抑えたいところです。

大問ⅠB|関大名物のパラグラフ整序

関大英語で特徴的なのが、

パラグラフ整序

です。

複数の段落を、

文章全体が自然につながるように並べます。

ここでは単純な英文解釈だけではなく、

論理構造

が必要です。

例えば、

However

Therefore

For example

In contrast

などの接続表現。

this

these

such

they

などの指示語・代名詞。

さらに、

前の段落で提示された内容を、次の段落がどう受けているか

を追います。

つまり関大では、

以前の記事で説明した、

英語長文の「タテの力」

がかなり重要になります。

一文一文を訳せるだけでは足りません。

関西大学の長文|空所補充が意外と難しい

大問Ⅱ・Ⅲは長文です。

特に大問Ⅱの空所補充は、

前後を読まずに、

「この単語の意味だからこれ」

と選ぶだけでは解きにくい問題があります。

必要なのは、

単語

+

英文法

+

前後の論理関係

です。

予備校分析でも、大問Ⅱの空所補充は意味と文法の両面から文脈を捉える必要があるとされています。

そのため関大対策では、

英文法問題集を大量に解くより、

文法を長文の中で使える状態

にすることが重要です。

関西大学の対策

関西大学志望なら、

単語

↓

英文法

↓

英文解釈

↓

長文

まで仕上げた後、

文章の論理構造を読む練習

を増やしてください。

特に過去問では、

「なぜB段落の次がEなのか」

「この空所はなぜこの選択肢なのか」

を、

根拠まで説明できるようにする

ことが大切です。

関大英語は形式が特徴的なので、

一般的な長文問題集だけで完結させず、

早い段階から関大の過去問に触れる

ことをおすすめします。

関西学院大学の英語|関関同立でも特に総合力が必要

関西学院大学の英語は、

関関同立の中でも、

かなり幅広い能力を要求されるタイプ

です。

また、関学は日程・学部によって問題が完全には統一されていないため、受験する方式の過去問を必ず確認してください。予備校分析でも、学部個別日程の主流パターンとして大問6題構成が紹介されています。

代表的な構成は、

大問Ⅰ:長文

大問Ⅱ:長文

大問Ⅲ:長文

大問Ⅳ:文法・語彙

大問Ⅴ:整序英作文+和文英作文

大問Ⅵ:会話文

です。

かなり多いですよね。

これが関学英語の特徴です。

関学は長文が3題

まず大きいのが、

長文読解が3題

あることです。

しかも長文だけを読めれば終わりではありません。

空所補充

同意表現

内容一致

和訳

など、

様々な角度から読解力を問われます。

そのため、

「英文の内容はなんとなく分かった」

というレベルでは安定しません。

一文を正確に読む力

と、

一定の速度で読み進める力

の両方が必要です。

関学は文法・語彙問題もある

大問Ⅳでは、

文法・語彙

が問われます。

つまり、

「最近の私大は長文中心だから英文法問題集はいらない」

という考え方は、

関学では特に危険です。

Next Stage

Vintage

Scramble

などの網羅系問題集を使って、

標準的な文法・語法を固めておく

価値があります。

さらに会話文でもイディオムなどの知識が問われることがあり、予備校分析でも関学英語は知識問題の比重が高いとされています。

関学は英作文対策も必要

そして関学で忘れてはいけないのが、

英作文

です。

代表的な学部個別日程では、

整序英作文に加えて、

和文英作文

が出題されるパターンがあります。

そのため、

英単語

英文法

英文解釈

長文

だけではなく、

自分で英文を作る練習

も必要になります。

ただし、全学部日程では記述がなくオールマークとなるなど、方式による違いがあります。

だからこそ関学志望は、

「関学対策」ではなく「自分が受ける日程の関学対策」

まで確認してください。

関西学院大学の対策

関学対策では、

何か一つだけ突出して強くする

というより、

全体に穴を作らないことが重要です。

特に、

単語・熟語

英文法・語法

英文解釈

長文速読

会話

英作文

まで必要になるため、

英語の総合完成度

が求められます。

関学志望なら、過去問開始を遅らせず、

自分が受験する方式で、

どこに時間を取られているのかを確認してください。

同志社大学の英語|長文読解力がかなり重要

同志社大学の英語は、

関関同立の中でも、

読解力がかなり重要な大学

です。

2025年度全学部日程文系について代ゼミは、

試験時間100分・200点・大問3題

と分析しています。近年、大問構成には大きな変化がなく、

大問Ⅰ:長文読解

大問Ⅱ:長文読解

大問Ⅲ:会話文

という構成が基本です。

同志社大学自身も2026年度について科目別の出題意図を公表しており、現在も過去問・講評を受験勉強に活用するよう案内しています。

同志社の大問Ⅰ・Ⅱ|長い英文を正確に読む

同志社英語の中心は、

大問Ⅰ・Ⅱの長文

です。

設問には、

空所補充

同意語句

下線部内容説明

語句整序

内容一致

英文和訳

などが見られます。

2025年度全学部日程文系では、大問Ⅰで1,000語を超える英文が出題されたと代ゼミが分析しています。

つまり同志社では、

短い英文をゆっくり正確に訳せる

だけでは足りません。

長い英文の中で、

精読力を保ったままスピードを出す

必要があります。

同志社は語彙もかなり重要

同志社の長文では、

同意語・同意表現を判断する問題があります。

そのため、

「単語帳の一番上の意味だけ覚えた」

という状態では苦しくなることがあります。

例えば、

ある単語を知っている。

しかし文章中では、

単語帳で覚えた意味とは違う意味で使われている。

こうしたケースでも、

文脈から意味を判断しなければなりません。

そのため同志社対策では、

単語の多義語

熟語

文脈の中での意味

まで意識してください。

同志社は英文解釈をかなりしっかりやりたい

同志社志望で特に重要なのが、

英文解釈

です。

理由は単純で、

長文中に、

構造を正確に取れないと設問まで解けない英文が出てくるからです。

さらに英文和訳もあるため、

「雰囲気で内容が分かる」

では不十分です。

主語・動詞。

修飾関係。

関係詞。

分詞。

比較。

倒置。

挿入。

などを正確に処理する必要があります。

赤本オンラインでも、同志社英語では精読力と速読力の両方が必要と分析されています。

同志社の大問Ⅲ|会話+英作文

大問Ⅲは、

会話文

です。

ただし、

普通の会話問題だけではありません。

空所補充に加えて、

和文英訳

が定番となっています。

そのため、

会話の内容を理解する力と、

基本的な英文を自分で作る力

の両方が必要です。

難しい英作文参考書を大量にやる必要はありませんが、

基本例文を使って正確な英文を組み立てる練習

はしておきたいところです。

同志社大学の対策

同志社志望なら、

英語長文を最優先

してください。

単語

↓

文法

↓

英文解釈

↓

長文

という基礎を作った後、

かなりの量の長文を読みます。

ただし、

速読だけではありません。

読めなかった一文は必ず戻って、

なぜ読めなかったのか

を分析します。

そして過去問では、

大問Ⅰ・Ⅱにどの程度時間を使い、

大問Ⅲを何分残して解くのか、

時間配分まで固定する

ことが重要です。

立命館大学の英語|形式が安定していて対策しやすい

立命館大学は、

関関同立の中では、

出題形式が比較的安定している大学

です。

立命館大学公式サイトは、2027年度についても「入試問題の傾向は大きく変更しない」と案内しており、英語は原則として全日程・全方式で同一傾向・形式としています。

一般的な構成は、

大問Ⅰ:長文読解

大問Ⅱ:長文読解

大問Ⅲ:会話文

大問Ⅳ:文法

大問Ⅴ:語彙

です。

これはかなり重要です。

形式が安定しているということは、

過去問対策の効果が出やすい

ということでもあります。

立命館の大問Ⅰ・Ⅱ|長文読解

立命館も英語の中心は、

長文2題

です。

そのため、

英単語・英文解釈・速読力が土台になります。

ただし同志社との違いとして、

後半に文法・語彙の独立問題があるため、

読解だけに全振りすることはできません。

大問Ⅲ|会話文

会話問題では、

前後のやり取りから、

自然な英文・表現を選択します。

単なる会話表現暗記ではなく、

会話全体の流れ

を追えることが重要です。

関大の会話問題と同様に、

目の前の一文だけではなく、

その前後まで読む癖をつけてください。

大問Ⅳ|文法

立命館では、

文法問題が独立して出題されます。

そのため、

MARCHの記事で説明したような、

「長文中心だから文法問題集を早めに切り上げる」

という戦略をそのまま当てはめるのは危険です。

Next Stage

Vintage

Scramble

などで、

標準文法をしっかり網羅

してください。

ただし、

極端な難問集まで必要というわけではありません。

重要なのは、

標準問題を落とさないこと

です。

大問Ⅴ|語彙

さらに、

語彙力

も直接問われます。

単語帳を、

「長文を読むためだけ」

に使うのではなく、

単語単体で出されても意味を判断できるようにします。

基本となる大学受験単語帳を完成させ、

過去問で知らなかった語彙を追加していく勉強がおすすめです。

立命館大学の対策

立命館志望なら、

かなり計画を立てやすい

です。

単語

↓

英文法

↓

英文解釈

↓

長文

という基礎ルートを完成させたら、

文法・語彙問題も継続しながら、

過去問を繰り返します。

形式が安定している分、

「どの大問を何分で処理するか」

「文法・語彙で何問まで落としてよいか」

といった、

本番用の戦略

まで作りやすい大学です。

関関同立4大学を比較すると何が違う?

4大学の違いを一言でまとめると、

大学 主な大問構成 特に重要な力

関西大学 会話・段落整序+長文2題 文脈・論理構造

関西学院大学 長文3題+文法語彙+英作文+会話 英語総合力

同志社大学 長文2題+会話・英作文 精読+速読+記述

立命館大学 長文2題+会話+文法+語彙 読解+知識問題の安定

これを見るだけでも、

「関関同立対策」という一つの勉強法では足りない

ことが分かります。

関関同立なら最初は共通の基礎を作る

とはいえ、

最初から大学別対策だけをするわけではありません。

関関同立を受験するなら、まずは共通して、

英単語

英文法

英文解釈

英語長文

を完成させます。

ここまでは基本的に共通です。

大学別の違いが大きくなるのは、

過去問演習に入ってから

です。

そこから大学別に勉強を変える

例えば、

関大志望なら、

パラグラフ整序・空所補充

を重点的に。

関学志望なら、

文法・語彙・長文・英作文まで広く

対策。

同志社志望なら、

長文精読+速読+英文和訳・和文英訳

を強化。

立命館志望なら、

長文+文法・語彙の取りこぼし防止

を重視します。

つまり、

基礎段階では共通。

実戦段階では大学別。

この切り替えが重要です。

過去問は何年分やる?

関関同立を第一志望にするなら、

できれば、

第一志望は5〜10年程度

取り組みたいところです。

特に、

関西大学のパラグラフ整序

同志社大学の長文・記述

立命館大学の安定した大問構成

などは、

過去問を何年も解くことで形式への慣れが大きく出ます。

ただし、

10年分をただ解くだけ

では意味がありません。

過去問を解く。

↓

間違いを分類する。

↓

参考書へ戻る。

↓

弱点を修正する。

↓

次の年度を解く。

この流れにしてください。

関関同立の英語で伸びない人に多いこと

一番多いのは、

大学ごとの違いを考えずに勉強していること

です。

例えば、

同志社志望なのに英文解釈が弱い。

関大志望なのに論理構造を意識していない。

関学志望なのに英作文を一度もやっていない。

立命館志望なのに文法・語彙問題を放置している。

この状態では、

参考書をたくさん終わらせても、

過去問の点数は伸びにくくなります。

まとめ|関関同立は「大学別英語対策」が重要

関関同立の英語は、

大学ごとにかなり特徴があります。

関西大学

→ 会話+パラグラフ整序+長文2題。

文章全体の論理関係を見る力が重要。

関西学院大学

→ 長文3題+文法・語彙+英作文+会話。

英語全体に穴を作らない総合力が重要。

同志社大学

→ 長文2題+会話・英作文。

高い英文解釈力・速読力・記述力が必要。

立命館大学

→ 長文2題+会話+文法+語彙。

読解と標準知識を安定して取る力が必要です。

つまり、

「関関同立に受かる参考書ルート」だけでは完成しません。

必要なのは、

基礎参考書

↓

標準長文

↓

志望大学の過去問

↓

大学別の弱点補強

です。

パスナビにも各大学の最新入試方式・過去問・難易度情報が掲載されていますが、入試方式は変更される可能性があるため、最終的には大学公式の募集要項と過去問を確認してください。パスナビ自身も入試情報について大学発行の募集要項等での確認を案内しています。

MARCH・関関同立専門塾 Strategia

関関同立対策で難しいのは、

基礎を終えた後に「大学ごとに勉強を変えること」

です。

関大を受けるなら、

何年分パラグラフ整序をやるのか。

関学なら、

英作文をいつから始めるのか。

同志社なら、

どのレベルまで英文解釈を完成させるのか。

立命館なら、

文法・語彙問題をどこまで仕上げるのか。

こうした部分まで決めて初めて、

「関関同立対策」ではなく「志望校対策」

になります。

Strategiaでは、

参考書ルート × 毎週の学習管理 × 大学別過去問対策

を組み合わせ、

現在の学力から入試本番まで、

どの参考書をいつ終わらせ、いつ過去問へ入り、どの大問を重点的に対策するか

まで整理しています。

「関大と同志社を併願したいけど、勉強法をどう変えればいい?」

「関学の英作文対策はいつから始めればいい?」

「立命館の文法はどこまで必要?」

という人ほど、

参考書だけを見るのではなく、

実際の過去問の大問構成から逆算して勉強すること

が重要です。