関西大学の英語対策|大問別の傾向と勉強法
「関西大学の英語はどのくらい難しい?」
「関大英語は独特って聞くけど、何を対策すればいい?」
「法学部・商学部・社会学部で英語の配点は違う?」
関西大学を目指す受験生にとって、英語はかなり重要な科目です。
特に文系の一般選抜では、英語200点・国語150点・選択科目100点という配点を採用する学部が多く、英語が3科目の中で最も大きなウェイトを占めます。 例えば法学部・商学部・社会学部の3教科型はいずれも450点満点で英語200点です。
さらに関西大学の英語は、単に単語や文法を覚えるだけではなく、
会話・文脈把握
パラグラフのつながり
長文読解
空所補充
内容一致
処理速度
などを総合的に求められるのが特徴です。
そのため、
「参考書をMARCH・関関同立レベルまで終わらせたから大丈夫」
ではなく、最終的には関西大学の問題形式そのものに慣れることが重要になります。
※入試方式・科目・配点は変更されることがあります。出願時には必ず関西大学の最新募集要項を確認してください。
関西大学の難易度
パスナビによる2027年度入試の関西大学全体のボーダー偏差値は50.0〜60.0です。
主な文系学部では、
法学部:57.5〜60.0
経済学部:57.5〜60.0
文学部:52.5〜57.5
商学部:55.0〜57.5
社会学部:55.0〜57.5
となっています。
関関同立の中では比較的検討しやすい学部・方式もありますが、
「関大だから簡単」
と考えるのは危険です。
特に一般選抜では英語の配点が大きいため、英語で崩れると他科目だけで取り返すのは難しくなります。
関西大学英語の最大の特徴
関大英語では、年度や日程によって細かな違いはありますが、大きく見ると、
大問1:会話文・パラグラフ整序
大問2:長文読解・空所補充・内容理解
大問3:長文読解・内容一致
という構成を意識して勉強すると対策しやすくなります。
関大英語で特に特徴的なのは、
「英文の意味」だけでなく「英文同士がどうつながっているか」
を見る問題です。
つまり、
単語をたくさん知っている
英文法問題集を何周もした
というだけでは高得点が安定しません。
必要なのは、
文章全体の論理を追う力
です。
大問1|会話文・パラグラフ整序
関大英語で特に重点的に対策したいのが大問1です。
パラグラフ整序では、複数の英文・段落を自然な順番に並べます。
ここで、
「なんとなくこの順番かな」
と感覚で解くと安定しません。
見るべきポイント
特に確認するのは、
指示語
代名詞
接続表現
冠詞
話題の流れ
時系列
です。
例えば、
this
that
these
such
however
therefore
for example
in contrast
on the other hand
などが出てきた場合、
「この表現の前には何が必要なのか」
を考えます。
this / these が出たら前を見る
例えば、
This change caused...
という文が突然最初に来ることは普通ありません。
「This change」と言っている以上、その前に
何が変化したのか
を説明する文が必要です。
つまりパラグラフ整序では、
英文そのものの意味+文と文の関係
を見る必要があります。
大問1の対策方法
普段の長文問題集から、
「この文はなぜここにある?」
と考えてください。
例えば、
第1段落=問題提起
第2段落=具体例
第3段落=反対意見
第4段落=筆者の主張
のように、段落ごとの役割を考えます。
関大志望なら、
本文を日本語訳できるか
だけではなく、
文章構成まで説明できるか
を意識しましょう。
そしてこの形式については、最終的には関大の過去問そのものを使うのが非常に重要です。
一般的な長文問題集では、関大のパラグラフ整序を大量に練習するのは難しいからです。
大問2|長文読解・空所補充
大問2では、
空所補充
内容理解
などで文脈判断力が問われます。
空欄問題でありがちな失敗が、
空欄の直前・直後だけを見ること
です。
関大では、それだけでは判断できない問題もあります。
例えば空欄にhoweverが入るなら、
前と後ろに
逆接関係
が必要です。
thereforeなら、
原因→結果
になっている必要があります。
for exampleなら、
その前に
一般的な説明
があるはずです。
つまり、
単語の意味ではなく文章の論理
で判断します。
大問2対策|接続表現を「意味」だけで覚えない
例えば、
however=しかし
therefore=したがって
for example=例えば
と日本語訳だけ覚えるのでは不十分です。
それぞれを、
however
→前後が逆方向
therefore
→前が原因、後ろが結果
for example
→前が抽象、後ろが具体
という論理関係として覚えます。
これは関西大学英語で非常に重要です。
大問3|長文読解・内容一致
大問3では、ある程度文章量のある英文を読んで内容を理解する力が必要です。
ここでは、
精読力+速読力
の両方が重要です。
英文を正確に読めても、1文ずつ日本語に訳していたら本番時間に間に合いません。
逆に、速く読めても内容を正確に把握できなければ内容一致で失点します。
目指したいのは、
英文を前から読みながら意味を取る
状態です。
内容一致問題では「本文に書いてあるか」だけを見る
内容一致で特に注意したいのが、
自分の常識で判断しないこと
です。
例えば本文では、
「多くの学生が〜」
と書いてあるのに、
選択肢では、
「すべての学生が〜」
になっている。
この場合は不正解です。
注意したいのは、
all / some / many
always / often / sometimes
原因と結果の逆転
主語の変更
本文より強い表現
などです。
関大に限らず難関私大では非常によくあるひっかけです。
関西大学の英語は「文法問題だけ」の勉強では足りない
関西大学を目指す受験生の中には、
Vintage
Next Stage
英文法ポラリス
などを何周もしている人がいます。
もちろん文法は必要です。
しかし関大では、
文法知識を文章の中で使えること
の方が重要です。
例えば関係詞なら、
「whichは関係代名詞です」
と答えられるだけでは足りません。
実際の長文で、
どこを修飾しているのか
どこまでが関係詞節なのか
を瞬時に判断できる必要があります。
法学部|英語200点で最重要科目
2027年度の法学部のボーダー偏差値は57.5〜60.0です。共通テスト利用では70〜75%程度が目安となっています。
3教科型では、
英語200点
国語150点
選択科目100点
の450点満点です。
英語が全体の約44%を占めます。
つまり、
法学部志望なら英語を苦手科目のまま残すのはかなり厳しい
ということです。
法学部に向いている受験生
英語が得意。
国語も安定している。
日本史・世界史・政治経済・数学のいずれかを仕上げられる。
法律・政治に興味がある。
こうした受験生と相性があります。
また法学部には2教科英語外部試験利用方式もあり、2027年度のボーダー偏差値は60.0です。英語資格を持っている場合は一般3教科型だけでなく方式比較も必要です。
文学部|専修まで見て出願を考える
文学部は総合人文学科を中心に、文学・歴史・文化・教育など幅広い分野を学ぶ学部です。
2027年度のボーダー偏差値は52.5〜57.5。
一般3教科型は55.0、初等教育学専修では52.5の方式も掲載されています。
関大の主要文系学部の中では、ボーダーだけを見ると相対的に検討しやすい方式があります。
ただし共通テスト利用では77〜85%程度が必要で、方式によっては高得点が求められます。
文学部は英語外部利用もある
文学部には、
2教科型英語外部試験利用
や、
共通テスト+英語外部試験
を活用する方式もあります。
英検などを持っている場合は、
「普通の3科目型だけ」
に絞らず、出願方式を比較しましょう。
文学部に向いている受験生
国語が得意。
日本史・世界史が得意。
文学・歴史・文化・教育などに興味がある。
英語だけ突出しているというより3科目をバランスよく取れる。
こうしたタイプに向いています。
経済学部|関大の中でも高めの難易度
経済学部の2027年度偏差値は57.5〜60.0です。
関大の文系学部の中でも比較的高い水準です。
経済学部志望なら、
「関大の中だから比較的簡単だろう」
という考え方は避けた方がいいです。
一般選抜では英語を含む3教科をしっかり仕上げる必要があります。
経済学部に向いている受験生
英語を安定して取れる。
数学または日本史・世界史が得意。
経済・金融・社会の仕組みに興味がある。
こうした受験生向けです。
商学部|英語200/450で英語を武器にしやすい
商学部の2027年度ボーダー偏差値は55.0〜57.5です。
一般3教科型では、
英語200点
国語150点
選択100点
の450点満点です。
つまり英語が最重要科目です。
商学部と相性がいい受験生
英語が得意。
国語もある程度安定している。
経営・会計・マーケティングなどに興味がある。
関大の中で英語を武器にしたい。
こうした受験生なら検討しやすいです。
共通テスト利用なら英語200点
商学部の共通テスト利用前期では、
英語200点
国語200点
選択200点
の600点満点です。英語にはリスニングも含まれます。
共通テスト併用方式でも英語200点が設定されています。
そのため、
独自試験の関大英語
だけでなく、
共通テスト英語
が得意な人にも出願の選択肢があります。
社会学部|通常型と同一配点方式を比較
社会学部の2027年度ボーダー偏差値は55.0〜57.5です。
通常の3教科型では、
英語200点
国語150点
選択100点
の450点満点です。
一方で、
3教科型同一配点方式
では、
英語150点
国語150点
選択150点
となります。
これはかなり重要です。
英語が得意なら通常3教科型
英語が最も得意なら、
英語200点の通常型
の方が配点上の強みを活かしやすいです。
逆に、
英語
国語
日本史・世界史
をすべて同じくらい取れるなら、
同一配点方式
も比較できます。
つまり関大は、
同じ学部でも方式によって自分の得意科目の価値が変わる
大学です。
政策創造学部|国際系に興味があるなら要チェック
政策創造学部には、
政策学科
国際アジア学科
があります。
2027年度偏差値は52.5〜57.5です。
政策学科3教科型は55.0、国際アジア学科3教科型は52.5。英語外部利用方式もあります。
関大の文系主要学部の中では、国際アジア学科などはボーダー上、相対的に検討しやすい方式です。
ただし、
52.5=簡単
という意味ではありません。
向いている受験生
国際関係やアジアに興味がある。
政治・政策を学びたい。
英語資格を活かしたい。
関大志望で学部にはある程度幅を持てる。
こうした受験生なら確認しておきたいです。
総合情報学部|文系受験も可能で方式がかなり多い
総合情報学部は2027年度偏差値が52.5〜55.0。
共通テスト利用では76〜81%程度です。
特徴的なのは、
3教科型
だけでなく、
英語+国語
英語+数学
などの2教科方式があることです。
例えば英語+国語方式では、
英語200点
国語150点
の350点満点となっています。
英語+現代文が得意なら注目
日本史・世界史に苦戦している一方で、
英語
現代文
が得意な受験生なら、方式上かなり特徴的です。
また英数型もあるため、
英語+数学
が得意な受験生にも選択肢があります。
関西大学の文系主要学部を整理すると
学部 2027年度難易度目安 英語戦略の特徴
法学部 57.5〜60.0 3教科型で英語200/450
文学部 52.5〜57.5 学びの幅が広く、外検利用もあり
経済学部 57.5〜60.0 関大文系でも比較的高難度
商学部 55.0〜57.5 英語200/450で英語得意層向き
社会学部 55.0〜57.5 英語200型と3科目同一配点を比較
政策創造学部 52.5〜57.5 国際アジアなど相対的に検討しやすい方式
総合情報学部 52.5〜55.0 英語+国語、英語+数学型もある
2027年度の各学部ボーダーはパスナビの河合塾データによるものです。
英語が得意ならどの学部を確認する?
特に英語配点を活かしやすいのは、
法学部
商学部
社会学部の通常3教科型
などです。
いずれも一般3教科型で、
英語200/450
となっています。
また、
英語+現代文が得意
なら総合情報学部の英語・国語型なども方式上は注目です。
ただし、
英語配点が高い=受かりやすい
ではありません。
学部の難易度や倍率、他科目との相性まで含めて考えましょう。
関西大学の英語対策① 英単語
まず、
システム英単語
ターゲット1900
LEAP
などから1冊を完成させます。
関大では、
難しい英単語を何千語も追加するより、
標準単語の処理速度を上げる
方が重要です。
目標は、
単語を見て1〜2秒以内に意味が出る状態。
文章整序でも長文読解でも、単語で止まってしまえば文脈を追えなくなります。
関西大学の英語対策② 英文法
英文法は、
英文法ポラリス1
などで基礎を固めます。
必要であれば、
Vintage
を補助的に使って、
語法
熟語
前置詞
文法知識
を整理します。
ただし、関大対策では文法問題集ばかり続けるのはおすすめしません。
最終的に必要なのは、
文法知識を長文の中で使う力
だからです。
関西大学の英語対策③ 英文解釈
おすすめは、
動画でわかる英文法 読解入門編
または
入門英文問題精講
など。
その後、必要なら、
英文解釈ポラリス1
程度まで進みます。
関大英語では、
一文を難しく訳すことより、
文章を止まらず処理できること
が重要です。
そのため、英文解釈に時間をかけすぎず、ある程度できるようになったら早めに長文へ進みます。
関西大学の英語対策④ 長文
おすすめルートの一例は、
The Rules 1
↓
The Rules 2
↓
The Rules 3
↓
英語長文ポラリス2
↓
関西大学過去問
です。
ただし、今の学力によって省略して構いません。
例えば部活引退後で時間がない受験生が、すでにRules2レベルを読めるなら、
Rules1から全部やり直す必要はありません。
関大長文では「段落ごとの役割」を考える
関西大学を目指すなら、長文を読むときに、
第1段落は何をしている?
第2段落は何の具体例?
ここでhoweverが入った理由は?
thisは何を指す?
筆者の主張はどこ?
と考えてください。
これがそのまま、
パラグラフ整序
空所補充
内容一致
の対策になります。
関西大学の過去問はいつから?
関大第一志望なら、
9〜10月頃に一度解く
のがおすすめです。
この段階では、合格点を取れなくても構いません。
最初の目的は、
「関大の問題ってこういう問題なんだ」
と知ることです。
特に大問1のような独特の形式は、参考書だけではなかなか慣れません。
11月以降は過去問を多めに使う
関大は、基礎が完成したあとに過去問演習の比重を上げたい大学です。
第一志望なら5〜10年程度を一つの目安に、
解く
↓
採点
↓
文章の論理を確認
↓
間違えた原因を分類
↓
必要なら参考書へ戻る
↓
別年度で確認
という流れを繰り返します。
特に大問1は、
一度解いて終わり
ではなく、
「なぜこの順番になるのか」
まで説明できる状態にしてください。
関大英語で伸びない人の特徴
関大英語でなかなか点数が上がらない受験生には、
単語帳ばかりやっている
文法問題集ばかりやっている
長文を全部日本語訳している
パラグラフ整序を感覚で解いている
過去問を採点して終わっている
という傾向があります。
関大では、
英語を読む力+文章を論理的に捉える力
が必要です。
そのため、基礎学習を終えたら早めに、
実際の文章の中で考える練習
へ移りましょう。
関西大学英語の年間スケジュール
4〜6月は英単語・文法・英文解釈。
7〜8月は標準長文を中心に、The Rules1〜2などで文章量を増やします。
9月はRules3など関関同立レベルへ進み、関大過去問を1年分確認。
10月はMARCH・関関同立レベル長文+関大過去問。
11〜12月は関大過去問を中心にして、特にパラグラフ整序・空所補充・内容一致を分析します。
1〜2月は新しい参考書を増やさず、過去問・英単語・熟語・時間配分を完成させます。
まとめ|関大英語は「形式慣れ」が非常に重要
関西大学の英語対策では、
単語
↓
文法
↓
英文解釈
↓
長文
という基礎ルートはもちろん重要です。
しかし、それだけでは十分ではありません。
関大には、
会話・パラグラフ整序
空所補充
内容一致
など、文章全体の論理関係を問う問題があります。
そのため最終段階では、
関西大学の過去問そのものを使った演習
が非常に重要です。
さらに学部・方式を見ると、法・商・社会などでは一般3教科型で英語が200/450点を占める一方、社会学部には3科目同一配点方式があり、総合情報学部には英語+国語や英語+数学の2教科型もあります。
だからこそ、
関西大学を受ける
↓
志望学部を決める
↓
方式を比較する
↓
英語の配点を見る
↓
基礎完成
↓
関大形式に慣れる
↓
秋以降は過去問5〜10年
という流れがおすすめです。
関大英語は、知識量だけで勝負する試験ではなく、「英文の流れを読める受験生」が強い英語だと考えて対策していきましょう。