MARCHの過去問はいつから始めるべき?最適な時期と正しい進め方
「MARCHの赤本っていつから始めればいい?」
「まだ参考書が全部終わってないけど、過去問を解いていい?」
「10月から始めたら遅い?」
MARCHを目指している受験生なら、一度は悩むのが過去問を始めるタイミングです。
結論から言うと、
MARCHの過去問は9〜10月頃から始めるのがおすすめです。
ただし、全員が9月1日から一斉に始めればいいわけではありません。
重要なのは、
「いつ始めるか」より「どのくらい基礎が完成した状態で始めるか」
です。
この記事では、明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学を目指す受験生に向けて、
- 過去問を始める目安
- 9〜10月からの進め方
- 何年分解けばいいのか
- 過去問を使った復習方法
- 部活引退が遅かった場合の対処法
まで詳しく解説します。
結論|MARCHの過去問は9〜10月から始めたい
MARCH志望なら、
9月〜10月には第一志望の過去問を一度解いておく
ことをおすすめします。
理想的な流れは、
**9月:まず1年分解いてみる
↓
10月:週1年程度で過去問開始
↓
11〜12月:本格的な志望校対策
↓
1〜2月:合格点を安定させる**
という形です。
ただし、
「9月になったから過去問をやらなきゃ!」
と焦る必要はありません。
例えば英語なら、
英単語もほとんど覚えていない。
英文法も分からない。
英文解釈もやっていない。
長文問題集も一冊もやっていない。
この状態で明治大学や青山学院大学の過去問を大量に解いても、効率はあまりよくありません。
まずは基礎を作る必要があります。
過去問を始めていい「3つの基準」
MARCHの過去問を本格的に始める目安は、大きく3つあります。
① 英語の基礎が完成している
MARCHでは英語が重要になる学部・方式が多いため、まず英語をある程度仕上げておきたいところです。
最低でも、
**英単語
+
英文法
+
英文解釈
+
標準レベルの長文**
まで経験してから、本格的な過去問演習に入りましょう。
例えば、
システム英単語・ターゲット1900などの主要単語がある程度入っている。
英文法ポラリス1などの基礎文法が完成している。
英文解釈を1冊やっている。
The Rules 1〜2程度の標準長文を読んでいる。
このくらいの状態になれば、MARCHの過去問に触れ始めてもOKです。
すべての参考書を完璧に終えるまで待つ必要はありません。
② 日東駒専レベルの問題である程度戦える
もう一つの分かりやすい基準が、
MARCHよりワンランク下の大学の問題である程度得点できること
です。
MARCH志望だからといって、最初からMARCHの問題だけを解く必要はありません。
例えば、
日本大学
東洋大学
駒澤大学
専修大学
などの問題を解いて、
「全く何を言っているのか分からない」
という状態ではなくなっていること。
これが一つの基準です。
日東駒専レベルの英文を読めるようになったら、MARCHの問題にも挑戦し始めましょう。
③ 国語・選択科目も基礎が一周している
英語だけではありません。
国語なら、
**現代文の基本的な読み方
古文単語
古典文法**
など。
日本史・世界史なら、
通史を一周している
ことが望ましいです。
もちろん細かい知識まで全部覚えている必要はありません。
過去問を解きながら、
「ここの知識が足りない」
と発見して戻ればいいからです。
参考書を全部終えてから過去問、は遅い?
これはよくある勘違いです。
参考書ルートを100%終わらせてから過去問を始める必要はありません。
むしろ、
「まだこの参考書が終わってない」
「次の問題集も終わってない」
「これもやってから……」
とやっているうちに12月になってしまう方が危険です。
過去問には、
「今の自分に何が足りないのかを教えてくれる」
という役割があります。
例えば明治大学の英語を解いてみて、
単語は分かる。
文章も読める。
でも時間が足りない。
ということが分かったら、
今後必要なのは、
難しい単語帳を追加することではなく、長文を速く読む練習
かもしれません。
反対に、
文章を読んでいて知らない単語だらけだった。
という場合は、
単語帳の復習
が必要です。
過去問を解かなければ、この判断ができません。
9月|まずは「敵を知る」ために1年分
9月頃になったら、
第一志望の過去問を1年分だけ解いてみる
ことをおすすめします。
この段階では合格点を取れなくても問題ありません。
むしろ、
取れない可能性の方が高い
くらいに考えてOKです。
目的は点数ではありません。
確認したいのは、
どんな問題が出るのか
です。
例えば英語なら、
長文は何題ある?
文章量はどのくらい?
文法問題はある?
内容一致が多い?
空所補充が多い?
制限時間は厳しい?
などを確認します。
同じMARCHでも大学によってかなり違います。
MARCHは大学ごとに問題が違う
MARCHを一括りにしてはいけません。
例えば、
明治大学の英語対策
と、
青山学院大学の英語対策
は完全に同じではありません。
さらに、
「明治大学対策」
だけでも不十分です。
学部によって問題形式が異なる場合があります。
つまり最終的には、
**MARCH対策
↓
明治対策
↓
明治大学○○学部対策**
まで細かくする必要があります。
これを知るためにも、秋までに一度過去問を見ておく必要があります。
10月|週1年分くらいから本格スタート
10月になったら、
週1年分程度
を目安に過去問演習を始めましょう。
ただし、
「毎週日曜日に赤本を解く」
だけでは意味がありません。
大切なのは、
解いた後の復習
です。
例えば日曜日に英語の過去問を解いたら、
月曜日・火曜日を使って、
- 知らなかった単語
- 分からなかった文法
- 読めなかった英文
- 正解根拠が取れなかった問題
- 時間配分
を確認します。
場合によっては、
1年分解くより、その1年分を徹底的に復習する方が重要
です。
過去問は「点数」より「失点原因」を見る
過去問を解いたあと、
「55%だった……」
「70%取れた!」
だけで終わってはいけません。
見るべきなのは、
なぜその点数になったのか
です。
例えば英語で60点だった場合でも、
Aさん
単語はほぼ分かる。
英文も読める。
でも時間切れ。
Bさん
時間は余った。
でも単語・文法が分からず間違える。
Cさん
単語は分かる。
しかし複雑な構文になると読めない。
この3人は全員60点でも、
やるべき参考書が違います。
Aさんなら長文の速読。
Bさんなら単語・文法。
Cさんなら英文解釈。
このように、
過去問→原因分析→参考書へ戻る
という勉強をします。
11月|過去問の割合を増やす
11月頃からは、参考書中心の勉強から、
過去問+弱点補強
へ少しずつ移行します。
例えば、
過去問を解く
↓
日本史の文化史で大量失点
↓
文化史を復習
↓
別年度を解く
↓
改善したか確認
という流れです。
ここからは、
「英語力を上げる」
という漠然とした勉強ではなく、
「明治大学○○学部であと15点上げる」
という勉強に変えていきます。
12月|第一志望の対策を本格化
12月に入ったら、
第一志望についてはかなり重点的に過去問を使います。
ここまでには、
**問題形式
時間配分
頻出分野
自分の苦手分野**
を把握しておきたいところです。
例えば英語なら、
大問1 20分
大問2 25分
大問3 20分
残り時間で見直し
というように、
自分なりの時間配分
まで作ります。
入試本番では、
「全部解いてから見直そう」
ではなく、
何分でどこまで進むか
を事前に決めておくことが重要です。
1月〜入試直前|「合格点を取る練習」に変える
この時期になると、
「英語の偏差値を上げる」
ことより、
志望学部で合格最低点を超えること
を考えます。
過去問を解いたら、
英語70%
国語65%
世界史80%
など、科目ごとの得点を確認します。
そして、
どの科目をあと何点上げれば合格できるのか
を考えます。
ここまで来れば、
参考書を最初から全部やり直す必要はありません。
必要な部分だけ戻ります。
過去問は何年分やるべき?
第一志望については、
5〜10年分程度
を一つの目安にするといいでしょう。
特に志望度が高い大学・学部ほど、多めに分析したいところです。
例えば、
第一志望:7〜10年程度
第二志望:3〜5年程度
第三志望以下:2〜3年程度
など、志望度によって量を変えます。
ただし、
10年分を雑に解くより、5年分を徹底的に分析する方が効果的
です。
過去問は「何年分やったか」を競うものではありません。
最新年度の過去問は最後まで残すべき?
最新年度を一切見ずに直前まで保存する必要はありません。
ただし、
本番シミュレーション用として1〜2年分を残しておく
のはおすすめです。
例えば1月に、
本番と同じ開始時間
本番と同じ制限時間
休憩時間も同じ
という環境で解きます。
これによって、
本当に時間内で点数を取れるか
を確認できます。
過去問を解くときに絶対やってはいけないこと
一番危険なのは、
解きっぱなし
です。
赤本を大量に解いて、
「今日は明治1年分!」
「今日は中央1年分!」
と満足してしまう受験生は少なくありません。
しかし、
同じ原因で何度も間違えているなら意味がありません。
過去問は、
**解く
↓
採点
↓
失点原因を分類
↓
参考書へ戻る
↓
復習
↓
別年度で確認**
までが1セットです。
9月なのに全然基礎が終わっていない場合は?
焦ってMARCHの過去問を毎日解く必要はありません。
例えば英語なら、
単語も文法も曖昧な状態で過去問を大量に消費するより、
9月前半で基礎を一気に完成させる
方が重要です。
そのうえで、
9月後半〜10月から過去問へ移ります。
ただし、
第一志望の問題を一度見る
ことはおすすめします。
「今の自分では解けない」
ということを確認するだけでも構いません。
ゴールを知らないまま参考書だけを進めるより、
最終的にどんな問題を解く必要があるのか
を知った状態で勉強する方が効率的です。
部活引退が遅かった場合は?
6〜8月まで部活を続けていた受験生の場合、参考書と過去問を完全に分けないことが重要です。
例えば10月なら、
**平日:参考書・弱点補強
休日:過去問**
という形で並行します。
「参考書ルートが全部終わるまで赤本禁止」
としてしまうと、第一志望対策の時間が足りなくなる可能性があります。
部活引退後からMARCHを目指す場合ほど、
過去問を使って必要な勉強だけを見つける
という考え方が重要です。
過去問で点数が取れなくても落ち込まなくていい
初めてMARCHの過去問を解いて、
30%。
40%。
50%。
しか取れないこともあります。
しかし、9〜10月なら珍しいことではありません。
重要なのは、
そこから何を直すか
です。
例えば、
10月:45%
11月:55%
12月:65%
1月:70%
というように、少しずつ合格点に近づけばいいのです。
過去問は、
今の実力を判定するだけのテストではありません。
合格するための教材です。
MARCH過去問のおすすめスケジュール
8〜9月
基礎〜標準レベルの参考書を完成。
第一志望の過去問を1年分だけ見て、問題形式を確認する。
10月
週1年分程度からMARCHの過去問開始。
過去問と参考書を並行する。
11月
第一志望・第二志望の過去問演習。
失点原因を分析し、弱点を参考書で補強する。
12月
第一志望の大学・学部別対策を本格化。
時間配分や解く順番まで決める。
1月
第一志望の過去問を中心に、本番形式の演習。
過去問で判明した弱点のみ参考書へ戻る。
入試直前
新しい問題集を増やさず、
過去問+これまで間違えた問題+基礎知識
を総復習する。
まとめ|MARCHの過去問は「9〜10月」が一つの目安
MARCHの過去問を本格的に始めるなら、
9〜10月頃
が一つの目安です。
ただし、本当に重要なのは日付ではありません。
**英単語・文法などの基礎ができている
↓
標準レベルの問題が解ける
↓
MARCHの過去問に入る
↓
弱点を発見する
↓
参考書へ戻る
↓
再び過去問を解く**
この流れを作ることが重要です。
そして、
参考書を全部終えるまで過去問をやらない
という考え方には注意しましょう。
過去問を解くからこそ、
「この単語力では足りない」
「英文は読めるけど時間が足りない」
「現代文の選択肢で毎回迷う」
「日本史の文化史が弱い」
といった、本当に必要な勉強が見えてきます。
MARCH合格に必要なのは、
参考書を何冊終えたかではありません。
入試本番で、
志望大学・志望学部の問題で合格点を取れるか
です。
そのためにも、秋以降は過去問を「実力を試すテスト」ではなく、
合格するための教材
として積極的に活用していきましょう。
9月時点で基礎教材が残っている人は、基礎を残す・減らす・いったん捨てる判断基準も合わせて確認すると、過去問との両立がしやすくなります。
過去問を解いて時間内に終わらない場合は、点数だけでなくMARCH英語のどこで時間を失っているかを分解して復習しましょう。