MARCH合格までの参考書ルート【英語編】|部活引退後からでも間に合う
「部活を引退したけど、今からMARCHを目指して間に合う?」
「参考書が多すぎて、何からやればいいのか分からない」
「英語の偏差値が40台だけど、明治・青学・立教・中央・法政に行きたい」
そんな受験生に向けて、今回は部活引退後からMARCH合格を狙うための英語参考書ルートを紹介します。
結論から言うと、部活引退後からでもMARCHは狙えます。
ただし、時間が限られている以上、
有名な参考書を片っ端からやるのはNGです。
重要なのは、
**英単語
↓
英文法
↓
英文解釈
↓
英語長文
↓
MARCHレベル長文
↓
過去問**
という順番を崩さず、必要な参考書だけを短期間で完成させることです。
今回は6〜7月ごろに部活を引退した高校3年生を想定して、入試本番までに間に合わせる現実的なルートを作ります。
まず結論|部活引退後のMARCH英語ルート
使用する参考書は基本的に以下です。
英単語
『システム英単語』または『英単語ターゲット1900』
どちらか1冊でOKです。
↓
英熟語
『速読英熟語』
↓
英文法
『大岩のいちばんはじめの英文法』
↓
『関正生の英文法ポラリス1』
↓
必要に応じて
『英文法・語法 Vintage』
↓
英文解釈
**『動画でわかる英文法 読解入門編』
または
『入門英文問題精講』**
↓
長文・基礎〜標準
『関正生のThe Rules 英語長文問題集1』
↓
『関正生のThe Rules 英語長文問題集2』
↓
MARCHレベル
『関正生の英文解釈ポラリス1』
↓
『関正生のThe Rules 英語長文問題集3』
↓
『関正生の英語長文ポラリス2』
↓
最後
志望校の過去問5〜10年分
これが基本ルートです。
ただし、部活引退後から始める場合、すべてを同じ密度でやっていたら間に合わない可能性があります。
そのため、ここから月別に「何を優先するか」を説明します。
6月末〜7月|英単語・英文法を最優先
部活を引退した直後に最優先でやるべきなのは、
英単語と英文法です。
この段階でMARCHの過去問を解きまくる必要はありません。
英単語が分からない。
文法も分からない。
一文の構造も取れない。
この状態で難関大学の長文を読んでも、ほとんど勉強にならないからです。
まずは土台を一気に作ります。
① システム英単語 or ターゲット1900
目標期間
7月中に主要単語をほぼ完成
英単語帳は、
**『システム英単語』
または
『英単語ターゲット1900』**
のどちらか1冊で十分です。
2冊やる必要はありません。
重要なのは、
「持っている単語帳を完璧にすること」
です。
例えばシステム英単語なら、最初から最後まで全部を完璧にしてから次へ進むのではなく、
まずは頻出単語を高速で回します。
おすすめペース
1日100〜200語程度。
翌日は、
前日の復習
+
新しい100〜200語
という形で進めます。
英単語は、
1周に時間をかけるより、短期間で何周もする
方が効率的です。
7月は毎日単語に触れましょう。
② 大岩のいちばんはじめの英文法
目標期間
約1〜2週間
英語が苦手な人は、いきなり難しい文法問題集を解く必要はありません。
まず、
「英文法とはどういう仕組みなのか」
を理解します。
『大岩のいちばんはじめの英文法』では、
- 時制
- 助動詞
- 受動態
- 不定詞
- 動名詞
- 分詞
- 関係詞
- 比較
- 仮定法
など、受験英語の基本事項を確認します。
ここは問題を大量に解くというより、
文法の考え方を理解する段階
です。
時間をかけすぎず、1〜2週間程度で一気に終わらせましょう。
③ 英文法ポラリス1
目標期間
約2〜3週間
大岩で文法の仕組みを理解したら、
『関正生の英文法ポラリス1』
へ進みます。
ここでは、
「答えが合っていた」
だけでは不十分です。
例えば4択問題なら、
**なぜ①が正解なのか
なぜ②③④はダメなのか**
まで説明できる状態を目指します。
MARCHでは単純な文法問題だけではなく、長文の中で文法知識を使う必要があります。
そのため、
暗記ではなく理解すること
が重要です。
Vintageは絶対必要?
ここは受験生によって変わります。
時間に余裕があるなら、
『英文法・語法 Vintage』
まで取り組むのがおすすめです。
MARCHでは語法・イディオム・細かい文法知識が必要になる大学・学部もあります。
ただし、
部活引退が遅かった受験生がVintageを最初から最後まで完璧にしてから長文へ進む
というやり方はおすすめしません。
長文に入るのが遅くなるからです。
そのため、
**英文法ポラリス1終了
↓
英文解釈・長文へ進む
↓
Vintageを並行して復習**
という形がおすすめです。
7月後半〜8月前半|英文解釈を完成させる
単語と文法だけ覚えても、英文は読めません。
例えば、
The book which I thought was difficult turned out to be surprisingly interesting.
のような英文を見たとき、
単語を全部知っていても文の構造を取れなければ意味を正確に理解できません。
そこで必要なのが、
英文解釈
です。
④ 動画でわかる英文法 読解入門編 or 入門英文問題精講
目標期間
2〜3週間程度
ここでは、
- SVOC
- 関係詞
- 分詞
- 不定詞
- 接続詞
- 省略
- 倒置
- 比較
などが実際の英文の中でどのように使われているのかを学習します。
部活引退後の短期ルートなら、
**『動画でわかる英文法 読解入門編』
または
『入門英文問題精講』**
のどちらかを中心に進めればOKです。
大切なのは、
英文を見た瞬間に訳を見ることではありません。
まず自分で、
「主語はどこ?」
「動詞はどれ?」
「このwhichは何を修飾している?」
「このto不定詞は何を表している?」
と考えます。
そのうえで解説を確認します。
8月|いよいよ長文へ
英文解釈がある程度できるようになったら、長文演習に入ります。
ここで使いたいのが、
『関正生のThe Rules 英語長文問題集』シリーズ
です。
⑤ The Rules 1
目標期間
約1〜2週間
英語偏差値40台からスタートするなら、The Rules 1は飛ばさない方が安全です。
長文を、
「なんとなく意味を取る」
のではなく、
どこを見て答えを判断するのか
という読み方を身につけます。
1日1題程度を目安に進めます。
そして、
**解く
↓
採点
↓
構文確認
↓
知らない単語確認
↓
音読**
までを1セットにしてください。
⑥ The Rules 2
目標期間
約2週間
Rules 1が終わったらRules 2へ。
ここで、
日東駒専〜標準私大レベルの英文を安定して読める力
を作ります。
MARCHに行きたいからといって、いきなりMARCHレベルばかり解いてはいけません。
標準レベルの英文を、
速く・正確に読む
ことができない状態では、MARCH長文でも安定して点数を取れません。
8月末時点の理想
部活を6〜7月に引退した受験生なら、8月末までに、
**単語:頻出語ほぼ完成
熟語:学習中
文法:ポラリス1完成
英文解釈:基礎完成
長文:Rules 1〜2**
くらいまで進められると非常に良いです。
ここまで来れば、
「英語が全然分からない状態」
から、
「大学受験英語を普通に読める状態」
へ変わってきます。
9月|MARCHレベルへ突入
9月からはいよいよMARCHレベルです。
ここからは参考書を増やすより、
難しい英文を正確かつ速く読むこと
を重視します。
⑦ 関正生の英文解釈ポラリス1
目標期間
約2〜3週間
MARCHでは、日東駒専レベルよりも一文の構造が複雑になります。
そこで、
『関正生の英文解釈ポラリス1』
を使います。
ただし、時間が非常に厳しい場合は、基礎解釈が十分できているなら優先度を下げる選択肢もあります。
重要なのは、
参考書を終わらせることではなく、MARCHの英文を読めるようになること
だからです。
⑧ The Rules 3
目標期間
9月後半〜10月前半
MARCH志望なら特に重要なのが、
『The Rules 英語長文問題集3』
です。
ここから明確に難関私大レベルになります。
Rules 3では、
ただ問題を解くだけでなく、
**一文一文の構造
段落ごとの役割
設問の根拠
長文全体の論理展開**
まで確認しましょう。
⑨ 英語長文ポラリス2
目標期間
10月
MARCHレベルの仕上げとして、
『関正生の英語長文ポラリス2』
に進みます。
ここまで来れば、かなりMARCHの実際の問題に近い英文を扱うことになります。
目標は、
「時間をかければ読める」
ではありません。
入試本番では時間制限があります。
そのため、
正確性+速読
を意識します。
10月からは過去問を始める
ここが非常に重要です。
参考書ルートを全部終えてから過去問を始めようとすると、遅くなることがあります。
そのため、
10月頃からMARCHの過去問にも触れ始めます。
例えば明治大学が第一志望なら、
まず1年分解いてみます。
そこで、
英単語が足りないのか。
読むスピードが遅いのか。
文法問題で落としているのか。
内容一致が苦手なのか。
並び替えが苦手なのか。
を分析します。
11月〜12月|参考書から「大学別対策」へ
ここから先は、
「MARCH英語」
という勉強では不十分です。
同じMARCHでも、
明治大学
青山学院大学
立教大学
中央大学
法政大学
では問題形式が違います。
さらに同じ大学でも学部によって違う場合があります。
そのため、
11月以降は参考書より過去問の比率を上げます。
第一志望については、
5〜10年分程度
を目安に演習・分析していきます。
ただし、
「10年分解けばいい」
という意味ではありません。
1年分解いたら、
なぜ間違えたのか
まで分析してください。
過去問で単語不足が発覚したら?
単語帳へ戻ります。
文法問題で落とすなら?
Vintageやポラリスへ戻ります。
構文が取れないなら?
英文解釈へ戻ります。
長文を読む速度が遅いなら?
Rulesやポラリスを音読します。
つまり、
**過去問
↓
弱点発見
↓
参考書に戻る
↓
再び過去問**
という往復をします。
これが秋以降の勉強です。
1月〜入試直前|新しい参考書は増やさない
1月以降は基本的に、
新しい参考書を増やさない
ことをおすすめします。
ここまで使ってきた、
- 単語帳
- 速読英熟語
- 文法
- 英文解釈
- 長文
- 過去問
の間違えた部分を徹底的に復習します。
入試直前期に必要なのは、
「知っている参考書の数」
ではありません。
本番で使える知識の量
です。
部活引退後の月別スケジュール
7月
基礎完成
システム英単語/ターゲット1900
大岩のいちばんはじめの英文法
英文法ポラリス1
速読英熟語開始
8月
英文を読める状態へ
英文解釈
The Rules 1
The Rules 2
単語・熟語継続
Vintageを必要に応じて並行
9月
MARCHレベル突入
英文解釈ポラリス1
The Rules 3開始
単語・熟語・文法復習
10月
MARCHレベル完成+過去問開始
The Rules 3
英語長文ポラリス2
MARCH過去問
11〜12月
志望校別対策
第一志望の過去問
第二・第三志望の過去問
弱点分野の参考書へ戻る
1〜2月
合格点を安定させる
過去問
単語・熟語総復習
文法総復習
間違えた長文の復習
全員がこの参考書を全部やる必要はない
ここは非常に重要です。
受験勉強では、
「ルートに載っている参考書を全部終わらせること」
が目的ではありません。
目的は、
志望校で合格点を取ること
です。
例えば高校で長文演習をかなりやっていて、すでに日東駒専レベルの英語なら、
Rules 1を飛ばしてRules 2から始めてもいいでしょう。
反対に、中学英文法にも不安があるなら、
MARCHレベルの参考書へ急ぐより、基礎に時間を使った方が結果的に早く伸びます。
「終わった」の基準を間違えない
参考書ルートで最も危険なのが、
1周した=完成
と考えることです。
例えば単語帳なら、
「見たことがある」
ではなく、
単語を見てすぐ意味が出る。
英文法なら、
なぜその答えになるのか説明できる。
英文解釈なら、
初見英文の構造を自力で取れる。
長文なら、
設問の正解根拠を本文から説明できる。
ここまでできて初めて「完成」です。
参考書をたくさん進めても、前の参考書を忘れていたら意味がありません。
部活引退が8月でも間に合う?
8月以降に部活を引退する場合は、さらにルートを圧縮する必要があります。
例えば、
**大岩
↓
英文法ポラリス1
↓
英文解釈1冊
↓
Rules 1または2
↓
Rules 3
↓
ポラリス2
↓
過去問**
という形です。
この場合、
- 基礎ができているならRules 1を省く
- Vintageは過去問で必要な範囲を中心に使う
- 英文解釈ポラリス1を必要に応じて省略
- 長文教材を何冊も重複させない
など、思い切った取捨選択も必要になります。
ただし、
単語・文法・英文解釈の基礎まで飛ばすのはおすすめしません。
土台を飛ばしてMARCHレベル長文だけ解いても、伸びにくいからです。
1日どのくらい英語を勉強する?
部活引退直後で英語偏差値40〜50程度なら、
受験勉強時間のかなり大きな割合を英語に使う
ことをおすすめします。
例えば夏休みに1日10時間勉強するなら、
英語4〜5時間
国語2〜3時間
日本史・世界史2〜3時間
くらいからスタートするイメージです。
英語なら、
**単語:1時間
熟語:30分
文法・解釈:1〜1.5時間
長文:1.5〜2時間**
などに分けられます。
ただし時間そのものより、
その日に決めた範囲を完成させる
ことを優先してください。
まとめ|部活引退後でも「参考書を絞れば」MARCHは狙える
部活引退後からMARCHを目指す場合、
時間は決して多くありません。
だからこそ、
参考書を増やさないこと
が重要です。
基本ルートは、
**システム英単語/ターゲット1900
↓
大岩のいちばんはじめの英文法
↓
英文法ポラリス1
↓
英文解釈
↓
The Rules 1・2
↓
英文解釈ポラリス1
↓
The Rules 3
↓
英語長文ポラリス2
↓
MARCH過去問**
です。
ただし、現在の学力によって、
飛ばす参考書と残す参考書を判断すること
が重要です。
そして10月頃からは参考書だけではなく、実際のMARCHの過去問に入りましょう。
最終的に必要なのは、
「参考書ルートを完走した」という実績ではなく、「志望校の英語で合格点を取れる力」です。
部活しかしてこなかった。
受験勉強のスタートが遅れた。
英語に自信がない。
それでもMARCHを目指したい。
そんな受験生でも、残された期間から逆算して正しい順番で勉強すれば、十分に逆転のチャンスはあります。