MARCHで入りやすい大学・学部は?狙い目を考えるときのポイント
「MARCHに行きたいけど、少しでも入りやすい学部を知りたい」
「同じ大学でも学部によって難易度は違う?」
「偏差値が低い学部を受ければ合格しやすい?」
MARCHを目指している受験生なら、一度は気になるのが「狙い目学部」です。
結論から言うと、
MARCHの中でも学部・学科・入試方式によって難易度にはかなり差があります。
ただし、
偏差値が低い=必ず入りやすい
というわけではありません。
志望校を決めるときは、
偏差値
+倍率
+入試科目
+募集人数
+自分との相性
をセットで見る必要があります。
この記事では、パスナビに掲載されている2027年度入試のボーダー偏差値や2026年度入試結果などを参考にしながら、MARCHで比較的狙い目になりやすい学部・学科を紹介します。
まず結論|MARCHの狙い目候補
今回のデータから特に注目したいのは、次のような学部・学科です。
明治大学
文学部 文学科 フランス文学専攻
青山学院大学
コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科
立教大学
観光学部 交流文化学科
コミュニティ福祉学部 福祉学科
中央大学
文学部 中国言語文化専攻
文学部 ドイツ語文学文化専攻
文学部 フランス語文学文化専攻
文学部 学びのパスポート
法政大学
現代福祉学部 福祉コミュニティ学科
経済学部 経済学科・国際経済学科
社会学部 社会政策科学科・社会学科・メディア社会学科
ただし、これはあくまで
「MARCHの中では比較的検討しやすい候補」
です。
どこも難関私大であることに変わりはありません。
「入りやすい学部」はどうやって判断する?
まず大切なのは、
倍率だけで判断しないことです。
例えば、
A学部:倍率3倍
B学部:倍率5倍
なら、一見A学部の方が簡単そうに見えます。
しかしA学部の受験生の平均レベルが非常に高ければ、倍率3倍でも難しい可能性があります。
反対に、倍率がやや高くても、ボーダー偏差値や問題との相性によっては十分狙える場合があります。
そのため、
①ボーダー偏差値
②前年度倍率
③募集人数
④入試科目・配点
⑤問題との相性
を見るのがおすすめです。
明治大学の狙い目候補
MARCHの中でも明治大学は人気が高く、全体として簡単な大学ではありません。
パスナビ掲載の2027年度ボーダー偏差値を見ると、明治大学全体は57.5〜67.5となっています。
政治経済学部は60.0〜62.5、商学部は62.5、経営学部は62.5〜67.5となっており、人気学部はかなり高水準です。
一方で文学部には、比較的ボーダーが低い専攻があります。
文学部 文学科 フランス文学専攻
注目したいのが、
文学部 文学科 フランス文学専攻
です。
2027年度入試のボーダー偏差値は、
学部別:57.5
全学部統一:57.5
となっています。
明治大学の中では低めの水準です。
同じ文学部でも、
日本文学専攻:60.0〜62.5
英米文学専攻:60.0
日本史学専攻:62.5
臨床心理学専攻:62.5〜65.0
などとなっており、専攻ごとの差が分かります。
そのため、
「どうしても明治大学へ行きたい」
という受験生なら、フランス文学専攻は一度検討する価値があります。
もちろん、
「入りやすそうだから」
だけで決めるのではなく、大学でフランス文学・文化などを学ぶことに興味を持てるかも確認してください。
ドイツ文学専攻も方式次第で候補
明治大学文学部のドイツ文学専攻は、2027年度ボーダー偏差値では学部別・全学部統一ともに60.0ですが、2026年度入試では全学部統一方式の倍率が3.0倍でした。
同じ専攻でも学部別入試は5.5倍だったため、
学科だけでなく「どの方式で受けるか」まで見る必要がある
ことがよく分かります。
青山学院大学の狙い目候補
青山学院大学はMARCHの中でも非常に人気があります。
2027年度のボーダー偏差値は大学全体で52.5〜65.0ですが、文系人気学部では60前後〜65程度になるところもあります。
そんな青山学院大学で注目したいのが、
コミュニティ人間科学部
です。
コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科
2026年度入試では、
一般選抜全体:3.8倍
でした。
さらに方式別では、
共通テスト併用個別:2.0倍
となっています。
全学部日程は5.7倍だったため、
同じ学部でも方式によって倍率が約3倍近く違う
ことが分かります。
これは非常に重要です。
「青学のコミュニティ人間科学部は入りやすい」
と単純に考えるのではなく、
どの方式なら自分が有利なのか
まで確認してください。
青学は「学部」より「方式」を見る
青山学院大学は特に、
全学部日程
個別学部日程
共通テスト利用
共通テスト併用
など、方式による違いが大きい大学です。
例えば文学部英米文学科の2026年度倍率では、
全学部日程:10.6倍
だったのに対し、
個別B方式:3.5倍
共通テスト4科目型:2.9倍
でした。
つまり、
「英米文学科だから難しい・簡単」という見方では不十分
なのです。
青山学院大学を狙うなら、
学部×学科×入試方式
までセットで調べることがかなり重要です。
立教大学の狙い目候補
立教大学の2027年度ボーダー偏差値は57.5〜65.0です。
異文化コミュニケーション学部は65.0、経営学部は62.5など人気学部は非常に高い一方、
少し視野を広げると狙いやすい選択肢があります。
観光学部 交流文化学科
立教大学観光学部の2026年度倍率を見ると、
交流文化学科は、
一般全学部日程:4.5倍
共通テスト3科目型:3.7倍
共通テスト6科目型:2.1倍
でした。
特に共通テスト6科目型は倍率だけ見れば比較的低くなっています。
国公立大学志望などで共通テストを多科目勉強している人なら、
3科目型だけでなく多科目型を利用する
という戦略も考えられます。
コミュニティ福祉学部 福祉学科
コミュニティ福祉学部も候補です。
福祉学科の2026年度倍率は、
一般全学部日程:4.8倍
共通テスト3科目型:4.5倍
共通テスト6科目型:2.9倍
でした。
極端に簡単というわけではありませんが、立教の人気学部だけを見るよりは検討の余地があります。
文学部 キリスト教学科は注意
「立教の穴場」としてキリスト教学科が紹介されることがあります。
しかし2026年度を見ると、
一般個別:5.6倍
一般全学部:5.9倍
です。
共通テスト3科目型は3.5倍でした。
つまり、
昔から穴場と言われている学科が、現在も必ず穴場とは限りません。
ネットの記事をそのまま信じず、
最新年度の倍率を確認する
ことが重要です。
中央大学は文学部を細かく見る
MARCHの狙い目を探すなら、
中央大学文学部
はかなり注目すべき学部です。
中央大学全体の2027年度ボーダー偏差値は52.5〜62.5。
文学部は52.5〜60.0となっています。
ただし文学部の中でも、専攻によってかなり差があります。
中国言語文化専攻
特に注目したいのが、
中国言語文化専攻
です。
2027年度ボーダー偏差値は、
学部別一般3教科:52.5
5学部共通3教科:52.5
英語外部試験利用:52.5
となっています。
MARCH文系の中でもかなり低い水準です。
ドイツ語文学文化専攻
こちらも、
学部別一般3教科:55.0
5学部共通3教科:55.0
英語外部利用:55.0
となっています。
フランス語文学文化専攻
フランス語文学文化専攻も、
学部別一般3教科:55.0
5学部共通3教科:55.0
です。
英語外部利用は57.5となっています。
学びのパスポート
「学びのパスポート」も注目です。
2027年度ボーダーは、
学部別一般3教科:55.0
5学部共通3教科:55.0
となっています。
中央大学文学部はかなり細かく調べる価値がある
中央大学文学部は、
国文学
英語文学文化
ドイツ語文学文化
フランス語文学文化
中国言語文化
日本史学
東洋史学
西洋史学
哲学
社会学
社会情報学
教育学
心理学
など多くの専攻があります。
そのため、
「中央文学部」で一括りにすると非常にもったいない
です。
MARCHに入りたい受験生なら、
専攻単位まで必ず確認してください。
中央大学は4教科型・共通テストも見る
中央大学では、
3教科にこだわらない
ことも重要です。
例えば2026年度の法学部法律学科では、
一般3教科が4.5倍だったのに対して、
一般4教科:2.7倍
でした。
さらに、
共通テスト単独前期5教科:1.7倍
という結果もあります。
もちろん必要得点率が高ければ簡単とは言えません。
しかし、
国公立志望で多科目を勉強している受験生
にとっては、科目数が多い方式が逆に有利になる可能性があります。
法政大学の狙い目候補
MARCHの中で「合格可能性を広げる」という観点では、
法政大学は非常に重要です。
2027年度ボーダー偏差値を見ると、文系でも50台前半〜中盤の学科があります。
現代福祉学部 福祉コミュニティ学科
特に注目したいのが、
現代福祉学部 福祉コミュニティ学科
です。
2027年度ボーダー偏差値は、
A方式:52.5
T日程:55.0
となっています。
MARCH文系の一般選抜としては、かなり検討しやすい水準です。
同じ現代福祉学部でも、
臨床心理学科A方式は57.5なので、
学科によって5ポイント差
があります。
経済学部 経済学科
法政大学経済学部のA方式では、
経済学科:55.0
となっています。
経済学部 国際経済学科
こちらもA方式は、
55.0
です。
現代ビジネス学科は57.5なので、
同じ経済学部でも差があります。
社会学部も注目
法政大学社会学部のA方式では、
社会政策科学科:55.0
社会学科:55.0
メディア社会学科:55.0
となっています。
社会学を学びたい人にはかなり選択肢があります。
「法政=全部入りやすい」は間違い
ここには注意してください。
例えばキャリアデザイン学部は2026年度一般選抜全体で、
7.4倍
でした。
A方式も8.9倍です。
そのため、
「法政だから入りやすい」
と大学名だけで判断すると危険です。
同じ法政でも、
現代福祉学部 福祉コミュニティ学科A方式:偏差値52.5
と、
人気学部・方式
では難易度がかなり違います。
だからこそ、
大学→学部→学科→方式
の順に細かく見ていく必要があります。
狙い目学部を探す5つのポイント
ここまでのデータから、MARCHの狙い目を探すときは5つを見るのがおすすめです。
①偏差値
まず基本です。
同じ大学でも偏差値52.5の学科と62.5の学科では大きな差があります。
②倍率
前年の倍率も確認します。
ただし1年だけではなく、できれば複数年見ることが重要です。
前年に倍率が低かった学部へ受験生が集中して、翌年に倍率が跳ね上がることもあるからです。
③募集人数
倍率だけでなく募集人数も確認します。
「倍率2倍」と書かれていても募集人数5人の方式と、募集人数100人の方式では意味が違います。
④入試科目・配点
これが非常に重要です。
例えば英語が得意な人なら、
英語の配点が高い方式
が有利になることがあります。
共通テストが得意なら、
共通テスト併用型
を使うという選択肢もあります。
⑤過去問との相性
最後は必ず過去問です。
偏差値や倍率だけでは、
自分がその大学の問題で点を取れるか
までは分かりません。
志望候補を絞ったら、
実際に1年分解いてみてください。
「倍率が低い=簡単」ではない
これは必ず覚えておいてください。
例えば、
倍率2倍
という入試があっても、
受験者全員が高い学力を持っていれば難関です。
逆に倍率5倍でも、自分の得意科目と問題形式が完全に合えば十分勝負できます。
そのため、
倍率は「入りやすさを考える材料の一つ」
として使いましょう。
「偏差値が低い=楽勝」でもない
同じことが偏差値にも言えます。
偏差値52.5だからといって、
「日東駒専くらいの勉強で大丈夫」
とは限りません。
大学ごとに、
英語長文が長い
語彙レベルが高い
日本史が細かい
国語の時間が厳しい
などの特徴があります。
MARCHに合格するためには、
最終的にはその大学の過去問で合格点を取る必要があります。
どうしてもMARCHに行きたい人の併願戦略
「学部より大学名を優先したい」
という人なら、
第一志望だけを見るのではなく、
同じ大学の複数学部・複数方式
を組み合わせるのがおすすめです。
例えば中央大学志望なら、
商学部
経済学部
文学部
と受ける。
文学部の中でも、
中国言語文化
ドイツ語文学文化
フランス語文学文化
まで検討する。
法政大学なら、
経済学部
社会学部
現代福祉学部
まで広げる。
こうすると、
「MARCHのどこかに合格する確率」
を上げやすくなります。
ただし興味のない学部に出願しすぎない
狙い目だからといって、
まったく興味のない学科に出願するのもおすすめしません。
例えば、
「中国語には全く興味がないけど偏差値52.5だから中央大学中国言語文化専攻」
と決めてしまうと、
入学後に後悔する可能性があります。
大学は4年間通います。
そのため、
「少しでも興味がある学問の中で、入りやすいところを探す」
という考え方がおすすめです。
まとめ|MARCHは学部ではなく「学科・方式」まで見る
MARCHで狙い目を探すなら、
大学名だけを見るのは不十分です。
今回のデータでは、例えば、
明治大学
→ 文学部フランス文学専攻
青山学院大学
→ コミュニティ人間科学部
立教大学
→ 観光学部交流文化学科
→ コミュニティ福祉学部福祉学科
中央大学
→ 文学部中国言語文化専攻
→ ドイツ語文学文化専攻
→ フランス語文学文化専攻
→ 学びのパスポート
法政大学
→ 現代福祉学部福祉コミュニティ学科
→ 経済学部経済学科・国際経済学科
→ 社会学部各学科
などが比較的検討しやすい候補になります。
しかし、
今年も同じ倍率になる保証はありません。
そのため、
偏差値
×
倍率
×
募集人数
×
科目・配点
×
過去問との相性
の5つを見て判断してください。
MARCHを「偏差値」だけで選ばない
最後に一番伝えたいのは、
受験は「一番偏差値が低いところを探すゲーム」ではない
ということです。
自分の得意科目や現在の学力によって、
狙いやすい大学は変わります。
英語が得意な人。
国語が得意な人。
共通テストが得意な人。
日本史・世界史で点を稼げる人。
それぞれで最適な入試方式は違います。
だから、
「MARCHで一番簡単なのはどこ?」
ではなく、
「自分にとって一番合格しやすいMARCHはどこ?」
と考えることが重要です。
MARCH・関関同立専門塾 Strategia
MARCH・関関同立専門塾Strategia(ストラテジア)では、
現在の偏差値
+得意科目
+志望学部
+入試方式
+過去問との相性
から受験校を考えます。
部活しかしてこなかった。
勉強には自信がない。
それでも難関大学へ行きたい。
そんな受験生ほど、
「とりあえずMARCH」
ではなく、
自分がどの大学・学部・方式なら最も合格可能性を高められるのか
を早めに整理することが重要です。
第一志望だけでなく、
チャレンジ校・実力相応校・安全校まで含めて、
入試本番までの受験戦略を作っていきましょう。