法政大学の英語対策|難易度・傾向・勉強法
「法政大学の英語はMARCHの中では簡単?」
「A方式とT日程って何が違う?」
「英語が得意なら、どの学部・方式が狙いやすい?」
法政大学を目指す受験生がまず知っておきたいのは、学部だけでなく入試方式まで見る必要があるということです。
法政大学には、一般的な3科目型のA方式、複数学部で実施されるT日程、英語外部試験利用、共通テスト利用B方式・C方式などがあります。したがって、「法政大学の英語」という一つの試験があるわけではありません。
2027年度入試のパスナビによる法政大学全体のボーダー偏差値は52.5〜62.5。法学部57.5〜62.5、文学部55.0〜62.5、経営学部57.5〜62.5、経済学部55.0〜60.0などで、学部・方式によってかなり差があります。
つまり、
「法政だから簡単」ではなく、「法政のどの学部をどの方式で受けるか」が重要
です。
※入試科目・配点・外部資格の条件は変更される可能性があります。実際の出願時は必ず大学公式の最新募集要項を確認してください。
法政大学の英語はどのくらい難しい?
法政大学の英語対策では、まず
標準レベルの語彙・文法を完成させ、そのうえで長文を時間内に処理する力
を作る必要があります。
法政志望者の中には、
「MARCHでは下の方だから、日東駒専レベルまでで大丈夫」
と思ってしまう人もいます。
これは危険です。
方式によっては偏差値60〜62.5程度がボーダーとなっているため、普通にMARCHレベルの英語力が要求されます。特に法学部国際政治学科、文学部日本文学科・心理学科のT日程、経営学部経営学科のT日程などでは62.5のボーダーが示されています。
目標にしたいのは、
単語
↓
文法・語法
↓
英文解釈
↓
標準長文
↓
MARCHレベル長文
↓
法政大学の学部・方式別過去問
という流れです。
法学部|英語150点。国際政治学科は難度にも注意
法学部には、
法律学科
政治学科
国際政治学科
があります。
2027年度の偏差値は57.5〜62.5です。
A方式では法律・政治が57.5、国際政治が60.0。T日程では法律・政治が60.0、国際政治が62.5となっています。
A方式は英語150点
法律学科・政治学科のA方式では、
英語150点
国語100点
選択科目100点
の350点満点です。選択科目は地歴・公民・数学から1科目です。
英語が約43%を占めるため、
英語を得点源にできるかがかなり重要
です。
国語は古文にも注意
A方式の法律・政治では、国語に古文が出題範囲として含まれます。一方、漢文の独立問題は出題しないとされています。
つまり、
「法政だから現代文だけでいい」
と考えるのは危険です。
T日程は英語150点+国語または数学
法律・政治のT日程では、
英語150点
+
国語または数学100点
の250点満点です。
さらにT日程の国語は、古文・漢文の独立問題を出題しないとされています。
そのため、
英語+現代文が得意
または
英語+数学が得意
という受験生なら、A方式とは別の戦い方ができます。
ただしT日程は科目数が少ないから簡単、というわけではありません。ボーダーはA方式より高い学科もあります。
文学部|学科ごとの差が大きい
文学部には、
哲学科
日本文学科
英文学科
史学科
地理学科
心理学科
があります。
2027年度の偏差値は55.0〜62.5。
例えば、
地理学科A方式:55.0
英文学科A方式:57.5
哲学科A方式:60.0
日本文学科A方式:60.0
心理学科A方式:60.0
日本文学科T日程:62.5
心理学科T日程:62.5
と、同じ文学部でも差があります。
英文・地理・心理のA方式は英語150点
パスナビでは、英文・地理・心理のA方式について、
英語150点
国語100点
選択100点
の350点満点が掲載されています。
英語の比重はかなり高めです。
英文学科=入りやすいとは限らない
英文学科のA方式ボーダーは57.5と、文学部内では相対的に低い水準です。
ただし、
英文学科だから英語が簡単
という意味ではありません。
英語を学ぶ学科だからこそ、英語が苦手な状態で受験するのはおすすめしません。
経営学部|A方式もT日程も英語150点
経営学部には、
経営学科
経営戦略学科
市場経営学科
があります。
2027年度のボーダーは57.5〜62.5です。
A方式では、
英語150点
国語100点
地歴・公民・数学100点
の350点満点です。
つまりここでも英語が最も大きな配点です。
T日程は英語150+国語または数学100
経営学部T日程では、
英語150点
+
国語または数学100点
の250点満点です。
国語では古文・漢文の独立問題は出題されません。
英語と現代文を得意とする受験生にとっては、かなり特徴的な方式です。
ただし2027年度ボーダーは、
経営学科T日程62.5
経営戦略学科T日程60.0
市場経営学科T日程60.0
となっています。
科目が少ない分、簡単とは限らないことが分かります。
英語外部利用もある
経営学部には英語外部利用方式もあります。
この方式では英語外部検定が出願資格となり、大学独自試験は国語または数学1科目100点です。
すでに利用できる英検などの資格を持っているなら、
A方式だけでなく、T日程・英語外部利用まで比較
する価値があります。
経済学部|法政の中では比較的検討しやすい難易度帯
経済学部の2027年度偏差値は55.0〜60.0です。共通テスト利用では72〜79%程度がボーダーとして示されています。
法政大学の文系学部の中では、ボーダー偏差値だけを見ると比較的検討しやすい学部の一つです。
ただし、ここでも
55.0=簡単
ではありません。
MARCHレベルの基礎・標準問題をしっかり取る必要があります。
経済学部志望なら、
英語
国語
日本史・世界史または数学
をバランスよく仕上げることを基本に考えます。
社会学部|A方式は英語150点の3科目型
社会学部には社会学・メディア・社会政策系の学科があります。
2027年度の偏差値は55.0〜62.5と幅があります。
A方式では、
英語150点
国語100点
選択100点
の350点満点です。
こちらも英語の比重が高い典型的な法政A方式です。
英語が安定している受験生なら総合点を作りやすい一方、英語で大きく失点すると国語・社会だけで取り返すのは大変です。
国際文化学部|英語力を活かしやすいが高難度
国際文化学部の2027年度偏差値は、
A方式60.0
T日程62.5
英語外部利用62.5
となっています。
共通テストB方式では85%がボーダーです。
つまり、法政の中でも決して入りやすい学部ではありません。
A方式では、
英語150点
国語100点
選択100点
の350点満点です。
英語の比重が高いため、
英語が得意
国際文化・語学に興味がある
英語外部資格も活用できる
という受験生なら候補になります。
人間環境学部|A方式57.5で選択肢になりやすい
人間環境学部の2027年度偏差値は57.5〜60.0。
A方式57.5、T日程60.0、英語外部利用60.0です。
A方式では、
英語150点
国語100点
選択100点
の350点満点となっています。
法政大学を志望していて、
社会問題
環境
持続可能性
地域・国際問題
などに関心がある受験生なら検討しやすい学部です。
ボーダーだけを見ると法・経営・国際文化などより相対的に低い方式もありますが、学びたい内容との一致も必ず確認しましょう。
現代福祉学部|英語+現代文が得意な受験生は注目
現代福祉学部は、法政の中でも入試方式との相性がかなり出やすい学部です。
A方式では、
英語150点
国語100点
選択100点
の350点満点です。
特徴的なのは国語です。
パスナビでは、
古文・漢文の独立問題は出題しない
とされています。
さらに共通テストB方式でも、国語は近代以降の文章100点です。
つまり、
英語が得意
+
現代文が得意
+
古文・漢文が苦手
という受験生なら、方式上の相性を確認しておく価値があります。
もちろん科目との相性だけで学部を決めるのではなく、福祉・心理・地域社会などの学問内容も確認してください。
グローバル教養学部|英語力が最重要クラス
グローバル教養学部は、法政大学の中でも英語力が特に重要な学部です。
2027年度のボーダー偏差値は60.0、共通テストB方式では86%です。
A方式では、
英語200点
を含む試験となっており、外部英語資格も出願資格として設定されています。
英語外部利用方式でも、英語外部資格が出願資格・得点換算に使われます。
つまり、
英語がかなり得意な受験生向け
です。
英語が苦手な状態で「法政だから」という理由だけで狙う学部ではありません。
法政大学の文系学部を簡単に比較
学部 2027年度の難易度目安 英語戦略の特徴
法学部 57.5〜62.5 A方式英語150点。T日程も英語重視
文学部 55.0〜62.5 学科差が大きい
経営学部 57.5〜62.5 A方式150点、T日程・外検も選択肢
経済学部 55.0〜60.0 法政内では相対的に検討しやすい
社会学部 55.0〜62.5 A方式英語150点
国際文化学部 60.0〜62.5 英語得意層向け。外検利用あり
人間環境学部 57.5〜60.0 A方式57.5
現代福祉学部 方式による 英語+現代文型と相性を確認
グローバル教養学部 60.0 英語比重が非常に大きい
法政大学は、多くの文系A方式で英語150・国語100・選択100という配点が採用されています。したがって、私立文系3科目で受験するなら英語を得点源にできるかが非常に重要です。
法政大学の英語対策① 英単語
最初に完成させるのは単語です。
おすすめは、
システム英単語
ターゲット1900
LEAP
などから1冊。
複数冊を中途半端にやる必要はありません。
法政レベルなら、
標準単語を見た瞬間に意味が出る
ことをまず目標にしてください。
長文を読むたびに、
「この単語なんだっけ」
と止まっていると時間が足りません。
法政大学の英語対策② 熟語・文法・語法
単語だけではなく、
熟語
動詞の語法
前置詞
文法
も固めます。
おすすめは、
大岩のいちばんはじめの英文法
↓
英文法ポラリス1
程度。
さらに語法・熟語の穴が多いなら、
Vintage
などを補助的に使います。
ただし、
Vintageを全部暗記してから長文へ進む
という進め方はおすすめしません。
文法と長文はある程度並行して進めましょう。
法政大学の英語対策③ 英文解釈
法政の長文を正確に読むためには、
単語をつなげて雰囲気で読むのではなく、
英文構造を正確に取る力
が必要です。
最低限、
SVOC
関係詞
分詞
不定詞
比較
倒置
省略
挿入
などは理解できるようにします。
おすすめは、
動画でわかる英文法 読解入門編
または
入門英文問題精講
から始め、
必要なら
英文解釈ポラリス1
まで進みます。
法政大学の英語対策④ 長文
長文対策は、
The Rules 1
↓
The Rules 2
↓
The Rules 3
↓
英語長文ポラリス2
程度を一つの目安にできます。
ただし、全部やることが目的ではありません。
例えば夏の時点でRules2レベルを問題なく読めるなら、Rules1から全部やり直す必要はありません。
逆に偏差値40台で、
単語も分からない
SVOCも取れない
という状態なら、いきなりRules3を始めても効率が悪いです。
今の学力に合った1冊を完成させて次へ進む
ことを優先してください。
長文では「根拠を探す」
法政の英語を解くときも、
「この選択肢がなんとなく正しそう」
で選ばないことが重要です。
特に長文内容問題では、
本文のどこが根拠なのか
を確認します。
注意したいのは、
主語が違う
時制が違う
因果関係が逆
本文より言い過ぎている
一部分だけ正しい
といった選択肢です。
普段の問題集から、
答えだけではなく根拠まで説明する
練習をしましょう。
法政大学の過去問はいつから?
第一志望なら、
9〜10月頃に一度解く
のがおすすめです。
この時点では、合格点に届かなくても構いません。
目的は、
大問数
文章量
時間
語彙レベル
設問形式
を知ることです。
そして法政大学では特に、
A方式なのか
T日程なのか
英語外部利用なのか
を確認してから過去問に入ってください。
方式を間違えて練習すると、本番で使わない形式を何年分も解くことになってしまいます。
11月以降は「法政○○学部A方式」まで絞る
秋以降は、
「法政大学英語」
ではなく、
「法政大学経営学部A方式」
「法政大学法学部T日程」
のように絞ります。
第一志望なら5〜10年程度を一つの目安として、
解く
↓
採点
↓
失点原因を分類
↓
参考書へ戻る
↓
別年度で確認
という流れを繰り返します。
英語が得意ならどの学部・方式を確認する?
英語を武器にしたいなら、
法学部
経営学部
国際文化学部
グローバル教養学部
などは特に確認したいところです。
また、
T日程
も英語150点+国語または数学100点など、英語の占める割合が高い方式があります。
さらに英検などの外部資格があるなら、
英語外部利用方式
も必ず比較しましょう。
ただし外検利用は「英検を持っていれば簡単」ではありません。例えば2027年度ボーダーでは法学部国際政治や国際文化の英語外部利用が62.5となっています。
古文が苦手なら方式を確認
法政大学では、方式によって国語の範囲にも違いがあります。
A方式の一部では古文を含みますが、
T日程や現代福祉などでは、
古文・漢文の独立問題を出題しない
方式があります。
そのため、
英語と現代文は得意だけど古文が苦手
という受験生は、
T日程
現代福祉学部
英語外部利用
などの科目構成まで確認しておくと、受験戦略を組みやすくなります。
法政大学英語の年間スケジュール
4〜6月は英単語・英文法・英文解釈を中心に基礎を固めます。
7〜8月はThe Rules1〜2などの標準長文へ進み、英文を読む量を増やします。
9月はRules3などMARCHレベルへ進みながら、第一志望学部・方式の法政過去問を1年分確認します。
10月はMARCHレベル長文と法政の過去問を並行。
11〜12月は第一志望学部・方式の過去問が中心。弱点が見つかった分野だけ参考書に戻ります。
1〜2月は新しい参考書を増やさず、過去問・単語・文法の復習と時間配分を完成させます。
まとめ|法政大学は「学部×方式」を選ぶところから対策が始まる
法政大学の英語対策で一番避けたいのは、
「MARCHだから、とりあえずMARCH英語を勉強する」
という進め方です。
法学部A方式なら英語150点。
経営学部もA方式で150点。
T日程なら英語+国語または数学という方式がある。
国際文化では外部英語試験も利用できる。
現代福祉では古文・漢文の独立問題が出ない方式がある。
グローバル教養では英語の比重がさらに大きい。
このように、同じ法政大学でも必要な戦略はかなり違います。
だからこそ、
志望学部を決める
↓
A方式・T日程・外検・共テを比較
↓
自分の得意科目と配点を見る
↓
単語・文法・解釈を完成
↓
長文へ
↓
9〜10月から過去問
↓
秋以降は学部・方式別対策
という順番で進めましょう。
法政大学は、単に「MARCHの中でどこが入りやすいか」を探すより、自分の英語・国語・社会・数学・外部資格の強みが最も活きる方式を探すことが重要な大学です。