偏差値40からMARCHは狙える?逆転合格までの勉強法

「模試の偏差値が40くらいしかないけど、MARCHに行きたい」

「高校3年生になってから本気で勉強を始めても間に合う?」

「部活ばかりで、受験勉強をほとんどしてこなかった……」

そんな受験生にとって、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)はかなり遠い存在に見えるかもしれません。

結論から言えば、偏差値40からでもMARCH合格は十分に狙えます。

ただし、「とにかく毎日長時間勉強する」だけでは簡単ではありません。

偏差値40から逆転するために重要なのは、

**①受験する大学・学部・方式を決める
②必要な3科目に勉強を絞る
③基礎を短期間で完成させる
④MARCHレベルまで段階的に引き上げる
⑤過去問を大量に分析・演習する**

という順番です。

この記事では、MARCHの実際の入試科目や2026年度入試の倍率も参考にしながら、偏差値40からMARCHを目指すための戦略を解説します。

偏差値40からMARCHは本当に可能?

まず知っておいてほしいのは、

「現在の偏差値40=MARCHに合格できる能力がない」ではない

ということです。

特に高校3年生の春〜夏頃の模試で偏差値40台の場合、

  • 英単語を覚えていない
  • 英文法が曖昧
  • 古文単語・古典文法を覚えていない
  • 日本史・世界史の通史が終わっていない
  • そもそも模試の範囲を勉強していない

といった「基礎知識の不足」が原因になっているケースが少なくありません。

つまり、難しい問題が解けないというより、受験に必要な知識がまだ入っていない状態です。

逆に言えば、ここを短期間で埋めれば成績が大きく伸びる可能性があります。

MARCHは「大学名」だけで考えない

MARCHを目指すときに重要なのが、

大学名だけではなく、「学部×入試方式」まで見ることです。

同じ大学でも、学部や方式によって倍率・必要科目・問題の特徴は大きく変わります。

例えば2026年度入試では、明治大学政治経済学部政治学科の学部別入試は倍率3.2倍でした。

一方、同じ政治学科でも全学部統一入試は3.8倍です。

つまり、

「明治は難しいから無理」

ではなく、

「明治のどの学部を、どの方式で受けるか」

まで考える必要があります。

偏差値40から狙うなら注目したいMARCHの学部・方式

ここからは実際の入試データを見てみましょう。

※倍率は2026年度入試結果を参考にしています。倍率は年度によって大きく変動するため、「倍率が低い=簡単に合格できる」という意味ではありません。

① 明治大学 政治経済学部 政治学科

2026年度の学部別入試は、

倍率3.2倍

でした。

政治経済学部全体の偏差値帯は2027年度入試で60.0〜62.5となっており、決して簡単な学部ではありません。

ただ、MARCHを目指す受験生にとって、

「明治=倍率がものすごく高い」

とは限らないことが分かります。

特に明治大学を第一志望にするなら、全学部統一だけに頼るのではなく、募集人数の多い学部別入試まで含めて戦略を立てることが重要です。

明治を目指すなら

英語・国語・選択科目の3科目を早い段階からMARCH水準まで持っていく必要があります。

特に英語を後回しにしないこと。

偏差値40前後からであれば、いきなり明治の過去問を解くのではなく、

英単語→英文法→英文解釈→標準長文→MARCH長文

という順番でレベルを上げていきましょう。

② 青山学院大学 地球社会共生学部

青山学院大学の中で注目したいのが地球社会共生学部です。

2026年度の全学部日程では、

倍率3.4倍

でした。

2027年度入試のボーダー偏差値は57.5です。

さらに全学部日程は、

  • 英語:150点
  • 国語:100点
  • 選択科目:100点

の3教科350点満点。

選択科目は日本史・世界史・政治経済・数学などから選択できます。

ここで注目したいのが、

英語の配点が150/350点を占めていること。

つまり、英語が得意な受験生にとっては非常に重要な方式です。

逆に偏差値40から青学を目指す場合も、英語を最優先で伸ばす必要があります。

③ 立教大学 文学部

立教大学では文学部も候補になります。

2027年度入試の文学部の偏差値帯は57.5〜62.5。

例えばキリスト教学科では、2026年度入試の共通テスト利用で、

**3科目型3.5倍
6科目型3.0倍**

となっています。

一般入試だけでなく、共通テスト利用まで含めて出願戦略を考えられるのがポイントです。

ただし、立教大学は英語資格・共通テストなどが絡む方式もあるため、単純に「英語・国語・世界史だけ勉強しておけばOK」と考えるのは危険です。

高校3年生の早い段階で、

「立教のどの方式を使うのか」

まで決めておくことが重要になります。

④ 中央大学 文学部

偏差値40台からMARCHを目指す場合、中央大学文学部も研究しておきたい学部の一つです。

2027年度入試の文学部の偏差値帯は、

52.5〜60.0

となっています。

中央大学全体では52.5〜62.5なので、専攻によって難易度に差があります。

2026年度の文学部一般選抜全体の倍率は3.5倍でした。

さらに一般方式では基本的に、

英語+国語+選択科目

という私立文系受験生にとって対策しやすい構成があります。

例えば5学部共通選抜の国文学専攻では、

  • 国語150点
  • 英語150点
  • 日本史または世界史100点

という400点満点。

MARCH志望者が勉強している王道の3科目で受験できます。

「MARCHに入りたい」という目標から逆算するのであれば、中央大学の文学部まで含めて出願候補を広げる価値があります。

⑤ 法政大学 現代福祉学部

法政大学で注目したいのが現代福祉学部です。

2026年度入試では臨床心理学科A方式が、

倍率3.9倍

でした。

A方式は、

  • 英語150点
  • 国語100点
  • 選択科目100点

の3教科350点満点。

しかも国語については、古文・漢文の独立問題を出題しないとされています。

そのため、

現代文+英語+日本史・世界史などを中心に戦いたい受験生

にとっては研究する価値のある方式です。

ただし、同じ臨床心理学科でも2026年度のT日程は12.8倍、英語外部利用方式は48.2倍でした。

ここから分かるのは、

同じ大学・同じ学部でも、方式によって倍率が全く違う

ということです。

これがMARCH受験で「入試方式まで調べるべき」大きな理由です。

偏差値40から逆転するなら、最初にやるのは「過去問」ではない

ここから具体的な勉強方法です。

偏差値40からMARCHを目指す受験生がやりがちな失敗が、

いきなりMARCHレベルの問題集を始めること。

しかし、基礎がない状態で難しい問題を大量に解いても効率はよくありません。

最初にやるべきなのは、

「基礎をものすごい速度で完成させること」

です。

STEP1 まず英語を最優先する

私立文系のMARCH逆転合格で最も重要なのは英語です。

青山学院大学地球社会共生学部の全学部日程なら英語150点/350点、法政大学現代福祉学部A方式でも150点/350点。

英語の配点が大きい方式は少なくありません。

そして英語は、

単語→文法→英文解釈→長文

と積み上げ型の科目なので、完成まで時間がかかります。

そのため偏差値40からなら、

最初の1〜2か月

英単語

まず大学受験に必要な基本単語を一気に覚えます。

1日50〜100語程度を何度も繰り返し、

「1周で完璧にする」

のではなく、

短期間で何周もする

ことを意識します。

英文法

英文法も同時並行です。

時制・助動詞・不定詞・動名詞・分詞・関係詞・比較・仮定法など、高校英文法の基本事項を説明できるレベルまで固めます。

英文解釈

単語と文法がある程度入ったら、

一文を正確に読む練習

を始めます。

SVOCを振ること自体が目的ではありません。

「なぜこの訳になるのか」を文法的に説明できる状態を目指します。

STEP2 国語は「現代文」と「古文」を分けて考える

国語についても、

「なんとなく文章を読む」

だけではMARCHには届きません。

現代文

現代文では、

  • 接続語
  • 指示語
  • 対比
  • 因果関係
  • 具体と抽象
  • 筆者の主張

を意識して文章を読む練習をします。

「自分はこう思う」ではなく、

「本文のどこに根拠があるか」

を説明できるようにしましょう。

古文

古文は逆転しやすい科目です。

まず、

古文単語+古典文法

を完成させます。

特に、

  • 助動詞
  • 助詞
  • 敬語
  • 識別

は優先して固めましょう。

その後、短めの文章から読解練習に入ります。

ただし法政大学現代福祉学部A方式のように、古文・漢文の独立問題を出さない方式もあります。

志望校が決まっているなら、すべてを同じ割合で勉強する必要はありません。

STEP3 日本史・世界史は「一問一答だけ」にしない

偏差値40台の受験生で非常に多いのが、

一問一答をひたすら暗記する勉強

です。

もちろん用語暗記は必要です。

しかしMARCHでは、

「この出来事の前後に何があったのか」

「なぜこの制度が成立したのか」

といった歴史の流れまで理解しておく必要があります。

そのため、

通史理解→用語暗記→問題演習

の順番で進めます。

まずは細かい用語にこだわりすぎず、通史を早く1周すること。

その後、一問一答や問題集を使って知識を細かくしていきます。

STEP4 偏差値50を超えたらMARCHレベルへ

基礎が完成したら、ここからが本格的なMARCH対策です。

英語なら、

**単語・文法
↓
英文解釈
↓
標準長文
↓
MARCHレベル長文**

と進めます。

国語も、

**基礎知識
↓
標準問題
↓
MARCHレベル問題**

へ。

日本史・世界史も、

**通史
↓
基本用語
↓
標準問題
↓
MARCHレベルの正誤・史料問題**

という順番です。

ここで重要なのは、

難しい参考書をやった数ではなく、「今使っている参考書をどれだけ完成させたか」

です。

参考書を10冊中途半端にやるより、必要な5冊を完璧にした方が合格には近づきます。

STEP5 秋から過去問を始める

基礎〜標準レベルが完成したら、志望校の過去問に入ります。

目安としては、

9〜10月頃から第一志望群の過去問に触れられる状態

を作りたいところです。

そして過去問は、

「合格点だった!」
「全然取れなかった……」

で終わらせてはいけません。

見るべきなのは、

なぜ点数を落としたのか

です。

例えば英語で60点しか取れなかったとしても、

  • 単語不足
  • 文法問題
  • 構文が取れない
  • 長文を読む速度が遅い
  • 内容一致問題で失点
  • 時間配分の失敗

では、やるべき勉強がすべて違います。

過去問は実力を測るものではなく、

「合格までに何が足りないのかを発見する教材」

として使いましょう。

偏差値40からの年間スケジュール例

4〜6月

基礎を一気に完成させる期間

英語は単語・文法・英文解釈。

国語は現代文の読み方、古文単語・古典文法。

日本史・世界史は通史をどんどん進めます。

この時期はMARCHの難しい問題を解けなくても問題ありません。

7〜8月

標準レベルを完成させる期間

夏休みまでに英語の基礎を完成させ、長文演習量を増やします。

日本史・世界史も通史を終わらせ、問題演習に移行。

ここで「受験生として普通に問題を解ける状態」を作ります。

9〜10月

MARCHレベル+過去問開始

ここからMARCHレベルの問題演習を本格化。

明治・青学・立教・中央・法政の過去問にも入り、

自分がどの大学・学部・方式と相性がいいのか

を確認します。

11〜12月

志望校別対策

この時期から、

「MARCH対策」

という大きなくくりから、

**「明治政経対策」
「青学全学部対策」
「法政A方式対策」**

という大学・方式別の勉強へ移行します。

過去問を5〜10年分程度分析し、頻出分野や時間配分まで固めていきます。

1〜2月

合格点を取る練習

最後は新しい参考書を増やすより、

  • 過去問
  • 間違えた問題
  • 英単語
  • 文法
  • 古文単語
  • 日本史・世界史の弱点

を繰り返します。

目標は「偏差値を上げること」ではありません。

本番で合格最低点を超えることです。

「MARCHならどこでもいい」なら出願戦略も重要

逆転合格を狙う場合、

第一志望1学部だけを受験する

よりも、自分の得意科目と相性の良い方式を組み合わせることが重要です。

例えば、

英語が得意
→英語の配点が高い方式を研究する

古文が苦手
→古文の負担が小さい方式を研究する

共通テストが得意
→共通テスト利用・併用方式まで検討する

日本史・世界史が得意
→3科目型の一般入試を中心にする

という考え方ができます。

そして倍率だけで志望校を決めないことも重要です。

2026年度入試では、

**明治大学 政治経済学部政治学科・学部別:3.2倍
青山学院大学 地球社会共生学部・全学部日程:3.4倍
立教大学 文学部キリスト教学科・共テ3科目型:3.5倍
中央大学 文学部・一般選抜全体:3.5倍
法政大学 現代福祉学部臨床心理学科・A方式:3.9倍**

という結果でした。

一方で、法政大学現代福祉学部臨床心理学科では、同じ2026年度でもT日程は12.8倍でした。

大学名ではなく「大学×学部×方式」で見る。

これがMARCHの出願戦略では非常に重要です。

偏差値40からMARCHに逆転する人の特徴

逆転合格するために、最初から頭が良い必要はありません。

それより重要なのは、

「今の自分に必要な勉強を毎週やり切れるか」

です。

偏差値40からの場合、やること自体は意外とシンプルです。

英単語を覚える。

英文法を完成させる。

英文を正確に読む。

現代文の根拠を取る。

古文単語・文法を覚える。

日本史・世界史の通史を終わらせる。

そして標準問題が解けるようになったら、MARCHの過去問を徹底的に分析する。

問題なのは、

「何を、いつまでに、どのくらいやればいいのか分からない」

ことです。

まとめ|偏差値40でも、戦い方を間違えなければMARCHは狙える

偏差値40からMARCHは、簡単ではありません。

しかし、

「今偏差値40だから無理」

と決まっているわけでもありません。

大切なのは現在の偏差値より、

入試当日までに合格点を取れる状態を作れるかどうか

です。

そのためには、

**①志望学部・入試方式を決める
②英語を最優先で基礎から完成させる
③国語・選択科目を並行して仕上げる
④夏までに基礎〜標準レベルを作る
⑤秋からMARCHの過去問に入る
⑥大学・学部・方式別に5〜10年分の過去問を分析する**

という流れを意識しましょう。

特に偏差値40からの逆転合格では、

「何時間勉強したか」以上に「何を、どの順番で、いつまでに完成させたか」が重要です。

ストラテジアでは、MARCH・関関同立を目指す受験生に向けて、現在の学力と志望校から逆算した学習計画を作成しています。

「MARCHに行きたいけれど、何から始めればいいか分からない」

「部活をやっていて受験勉強が遅れてしまった」

「参考書は買ったけれど、正しい進め方が分からない」

という方は、まずは現在の勉強状況を整理するところから始めてみてください。

偏差値40からでも、やるべきことを一つずつ完成させていけば、MARCHへの道はあります。