MARCHの英文法はどこまで必要?おすすめ参考書と勉強法を解説
「MARCHを目指すなら英文法はどこまでやればいい?」
「Next Stageを全部覚えれば足りる?」
「英文法ポラリス2や3まで必要?」
「最近は長文中心だから、文法問題集はいらない?」
MARCHを目指していると迷いやすいのが、英文法をどこまで勉強するべきかです。
結論から言うと、
MARCHだからといって、全員が難関レベルの英文法問題集までやる必要はありません。
基本的には、
『英文法ポラリス1』レベルの文法を理解する
+
Next Stage・Vintageなどの網羅系問題集で知識を定着させる
ところまでできれば、MARCH対策の土台としては十分です。
ただし、
「文法問題が出ない大学なら英文法は適当でいい」
という考え方はおすすめしません。
なぜなら英文法は、
文法問題を解くためだけの勉強ではない
からです。
英文法をしっかり理解しているほど英文解釈が楽になり、結果として長文も速く正確に読めるようになります。
さらにMARCHの中でも、
中央大学や青山学院大学のように、文法・語法を直接問う問題が出る大学・方式
もあります。
この記事では近年のMARCH入試も踏まえながら、
MARCHに必要な英文法レベルとおすすめ参考書、効率的な勉強法
を解説します。
結論|MARCH英文法は「難問」より「標準問題を完璧に」
まず結論です。
MARCH志望なら、
英文法ポラリス1
あるいは、
Next Stage
Vintage
Scramble
などの標準的な網羅系英文法問題集をしっかり完成させることを優先してください。
MARCH志望だからといって、
いきなり難しい英文法問題集へ進む必要はありません。
むしろ重要なのは、
標準的な英文法を「知っている」ではなく「使える」状態にすること。
例えば、
- 時制
- 助動詞
- 仮定法
- 受動態
- 不定詞
- 動名詞
- 分詞
- 関係詞
- 比較
- 接続詞
- 前置詞
- 語法
などについて、
問題を見た瞬間に、
「なぜこの答えになるのか」
を説明できる状態を目指します。
MARCHだからポラリス2・3まで必要?
必須ではありません。
ここは勘違いしやすいところです。
MARCH志望
↓
難関大学
↓
難しい英文法問題集が必要
と考える受験生がいます。
しかし、
英文法ポラリス1を完璧に理解できていない状態でポラリス2・3へ進んでも、あまり効率はよくありません。
MARCH対策で重要なのは、
難問を解けることより、標準的な文法事項に穴がないこと
です。
特に受験まで時間が限られているなら、
ポラリス1
↓
Next Stage・Vintageなど
↓
英文解釈
↓
長文
と進んだ方がよいでしょう。
そもそも英文法は何のために勉強する?
英文法というと、
4択問題を解くための知識
だと思っている受験生が多いです。
しかし、実際には違います。
英文法には大きく、
①文法問題を解くため
②英文を正確に読むため
という2つの役割があります。
MARCH対策では、
②の方がむしろ重要になる場合があります。
文法をやると英文解釈が圧倒的に楽になる
例えば、
The book written by the professor who teaches at the university has attracted considerable attention.
という英文があったとします。
英文法を理解していれば、
written by the professor
→ 過去分詞による後置修飾
who teaches at the university
→ professorを説明する関係詞節
has attracted
→ 文全体の述語動詞
と判断できます。
つまり、
文法が分かる=英文の構造が見える
ということです。
逆に文法が曖昧だと、
writtenが動詞なのか。
teachesが何の動詞なのか。
has attractedがどこにつながっているのか。
というところで止まります。
だから、
英文法→英文解釈→長文
という順番で勉強することが重要なのです。
文法問題が出ない大学でも英文法は必要
ここも非常に重要です。
例えば入試問題が、
長文読解中心
だったとします。
すると、
「文法問題がないならNext Stageはいらない」
と思うかもしれません。
しかし長文の中には、
関係詞
分詞構文
倒置
比較
仮定法
省略
挿入
同格
などが普通に登場します。
つまり、
文法問題として聞かれなくても、文法知識を使って英文を読んでいる
のです。
だから、
「文法問題が出るか」と「英文法を勉強する必要があるか」は別問題
として考えてください。
MARCHは大学・学部によって文法問題の重要度が違う
ここからは実際のMARCH入試を見ていきます。
同じMARCHでも、
英文法の直接的な出題量はかなり違います。
そのため、
志望大学・学部によって英文法問題集にかける時間を調整する
という考え方が重要です。
青山学院大学|文法・語法が直接出題される
青山学院大学は、
文法・語法対策をしっかりしておきたい大学の一つ
です。
2025年度一般選抜・全学部日程の英語について、青山学院大学が公開している出題意図を見ると、
大問IIIが明確に、
「文法問題」
とされています。
Part 1では、
文法・語法の観点から誤りのある箇所を選択する問題
Part 2では、
空欄に適切な語・表現を補充する問題
が出題されています。
さらに長文問題の空所補充でも、
正しい文法・語法の知識
が要求されています。
つまり青学では、
英文を読めるだけではなく、文法・語法を問題として解ける状態
まで持っていく必要があります。
青学ではイディオムも重要
青学全学部日程では、文法だけではありません。
対話問題では、
イディオムの意味
も問われています。
そのため、
青学志望なら、
英文法ポラリス1だけで理解して終了
ではなく、
Next Stage・Vintage・Scrambleなどを使って、語法・熟語まで確認する
のがおすすめです。
青学志望なら、
文法+語法+熟語
までを一つのセットとして考えましょう。
中央大学|文法問題対策の重要度が高い
中央大学も、
英文法をしっかりやっておきたい大学
です。
2025年度5学部共通選抜の英語では、大問Iについて大学自身が、
文法や語彙の知識を用いて空所を完成させる問題
と説明しています。
さらに大問IIIでは、
文章中で誤って使用されている文法や語彙を選択する問題
が出題されています。
つまり、
「なんとなく意味が通る」
だけでは解けません。
英文法として正しいかどうか
を判断する力が必要です。
中央大学は「文法を暗記しただけ」でも足りない
中央大学の面白いところは、
単純な4択英文法だけではないことです。
2025年度5学部共通選抜では、
文章の流れを理解しながら、
使われている文法・語彙が適切か
を判断する問題も出題されています。
つまり、
Next Stageの答えを丸暗記しただけ
では対応しにくい問題があります。
必要なのは、
「なぜこの形になるのか」を理解すること。
中央大学志望なら特に、
英文法問題を解いた後、
正解の根拠を説明できるか
まで確認してください。
明治大学|学部によってかなり違う
明治大学は、
学部による違いを見ることが重要
です。
例えば情報コミュニケーション学部は、大学公式の出題方針で、
単語・語句・構文などは高校までに学んだ範囲で十分
と説明しています。
その一方、
読む量が多い
ため、時間配分を考えながら長文を読む訓練をするよう推奨しています。
このタイプの学部なら、
難しい文法問題集を何冊もやるより、
標準英文法を完成
↓
英文解釈
↓
長文演習
へ進んだ方が効率的です。
明治でも文法が不要というわけではない
一方、明治大学国際日本学部では、
2027年度向けの出題方針として、
基本的な単語・熟語・文法事項を理解しているか
を測定するとしています。
さらに大問の一つには、
語彙・文法および対話形式の問題
が含まれると明記されています。
つまり、
「明治は長文だから英文法はいらない」
という理解も間違いです。
学部によって、
直接文法を問うのか。
長文の中で文法力を使わせるのか。
その比重が違うだけです。
立教大学は少し特殊
立教大学は英語について他のMARCHと少し事情が異なります。
一般入試では、
英語資格・検定試験または大学入学共通テストの英語得点
を利用する方式が中心となっています。
そのため、
「立教対策としてNext Stageの難問を大量に解く」
という発想より、
共通テスト・英語資格試験を含めた総合的な英語力
を伸ばすことが重要になります。
もちろん英文を読むための基礎として英文法は必要です。
ただ、
立教専用の文法4択対策に大量の時間を使う必要性は、中央・青学などとは異なります。
法政大学も学部・方式を確認する
法政大学も、
学部・方式によって問題構成が異なります。
そのため、
「法政だから文法問題集をここまでやる」
と一括りにはできません。
過去問を確認し、
独立した文法・語法問題が多い
↓
Next Stage・Vintageを細かく仕上げる
長文中心
↓
標準文法を完成させたら英文解釈・長文へ比重を移す
という判断をしてください。
MARCH英文法のおすすめ参考書① 英文法ポラリス1
英文法を理解するためにおすすめなのが、
『関正生の英文法ポラリス1 標準レベル』
です。
英文法ポラリスの良いところは、
単純に問題を解くだけではなく、
なぜその文法になるのか
を理解しながら進めやすいことです。
特に、
「学校で文法を習ったけどよく分からない」
「Next Stageを解いても解説を読んで終わってしまう」
という受験生に向いています。
MARCH志望なら、
まずポラリス1レベルをしっかり理解する
ところから始めて構いません。
おすすめ参考書② Next Stage
次に有名なのが、
『Next Stage 英文法・語法問題』
です。
こちらは、
- 英文法
- 語法
- イディオム
- 会話表現
- 単語・語彙
などを幅広く確認できる網羅系問題集です。
特に、
青山学院大学
中央大学
など、文法・語法問題が出題される大学を受験するなら相性が良いです。
ただし、
答えの番号を覚えるだけ
にならないよう注意してください。
おすすめ参考書③ Vintage
『Vintage』
もNext Stageと同じく、
文法・語法・イディオムなどを広く扱える問題集です。
すでに学校で配られているなら、
わざわざNext Stageを買い直す必要はありません。
MARCH英文法では、
参考書の名前より完成度
の方が重要です。
Vintageを持っているならVintage。
Next Stageを持っているならNext Stage。
Scrambleを持っているならScramble。
基本的には、
網羅系を1冊完成させれば十分
です。
ポラリスとNext Stageは両方必要?
必須ではありません。
役割が少し違います。
イメージとしては、
ポラリス
→ 文法を理解する
Next Stage・Vintage
→ 文法・語法の知識を網羅して定着させる
です。
英文法が苦手なら、
ポラリス1
↓
Next Stage・Vintage
という流れがおすすめです。
逆に、
学校の授業などですでに英文法を理解できているなら、
最初からNext Stage・Vintageで確認しても構いません。
英文法のおすすめ勉強法① 答えではなく理由を言う
例えば、
4択問題で②が正解だった。
そこで、
「②だった」
と覚えてはいけません。
必ず、
「なぜ②なのか」
を説明します。
例えば、
「過去の事実に反する仮定だから仮定法過去完了」
「先行詞が人で、後ろの文に主語がないからwho」
「avoidは目的語に動名詞を取る」
という形です。
この勉強をすると、
英文解釈にも知識がつながります。
おすすめ勉強法② 文法用語と英文を結びつける
「分詞構文は知っています」
と言っても、
実際の長文で分詞構文を発見できなければ意味がありません。
問題集で学んだら、
英文を見ながら、
これは関係詞
これは分詞の後置修飾
これは仮定法
と判断できるようにします。
これが、
英文法から英文解釈へ進むための橋渡しになります。
おすすめ勉強法③ 間違えた問題だけ何度も回す
Next Stageを毎回1ページ目から全部解く必要はありません。
1周目で、
○=即答できた
△=正解したけど根拠が曖昧
×=間違えた
と分けます。
2周目以降は、
△と×を中心に復習
します。
これだけでかなり効率が上がります。
おすすめ勉強法④ 語法を軽視しない
MARCH対策では、
語法
が非常に重要です。
例えば、
動詞の後ろに、
to doなのか。
doingなのか。
前置詞が必要なのか。
どの前置詞なのか。
こうした問題は、
純粋な文法ルールというより、
単語ごとの使い方を覚えていないと解けません。
青学や中央のように文法・語法を直接問う大学では特に重要です。
おすすめ勉強法⑤ 文法が終わったらすぐ英文解釈へ
英文法問題集を5周、10周して、
いつまでも英文解釈へ進まない受験生がいます。
これはおすすめしません。
英文法を一通り理解したら、
英文解釈へ進んでください。
実際の英文を読みながら、
「関係詞がこう使われるのか」
「この分詞構文はこう訳すのか」
「比較が長文ではこんな形になるのか」
と確認することで、
英文法が、
問題集の知識→読解の道具
へ変わります。
9月以降なら英文法に時間をかけすぎない
高3の9月以降でMARCHを目指しているなら、
英文法だけに1〜2か月使う余裕はありません。
例えば、
英文法ポラリス1
↓
Next Stage
↓
ポラリス2
↓
ポラリス3
↓
英文解釈
という進め方をしていたら、
長文・過去問に入るのが遅くなります。
時間がない場合は、
ポラリス1または学校の文法教材で理解
↓
Next Stage・Vintageなどで頻出事項を確認
↓
英文解釈へ
で構いません。
9月からなら「文法問題が出る大学」を優先して復習する
さらに効率を上げるなら、
志望校の過去問を先に確認してください。
例えば青学志望なら、
文法・語法・イディオムまで細かく復習する。
中央志望なら、
文法・語彙・誤文訂正まで意識する。
一方で長文の比重が高い学部なら、
標準英文法が完成した時点で、
英文解釈・長文へ時間を回す。
これが効率的です。
文法問題が少ないならNext Stageはいらない?
ここは少し難しいところです。
結論として、
絶対に1冊全部やる必要はありません。
しかし、
文法問題が出ないからといって、
英文法そのものを飛ばすのはおすすめしません。
例えば時間がないなら、
Next Stageの中でも、
文法
を優先。
その次に、
頻出語法・熟語
をやる。
細かい知識問題は志望校に合わせて削る。
という方法があります。
大切なのは、
「参考書を全部終わらせること」ではなく「志望校に必要な力をつけること」
です。
MARCH英文法の完成ライン
では、
「英文法が完成した」
とはどのくらいでしょうか。
目安として、
標準レベルの問題を見て、
8〜9割以上正解できる
さらに、
間違えた問題について、
なぜその答えになるのか説明できる
状態です。
ここまで来たら、
英文法問題集ばかり繰り返す必要はありません。
英文解釈・長文へ進みましょう。
高1・高2なら英文法をしっかりやっておく価値が大きい
高1・高2なら、
英文法を急いで終わらせる必要はありません。
むしろ、
しっかり理解してください。
英文法が強い状態で高3を迎えると、
英文解釈がかなり楽になります。
英文解釈が楽になると、
長文への移行も早くなります。
結果的に、
高3で過去問に使える時間が増えます。
だから、
「最近は長文中心だから英文法はいらない」
ではなく、
長文中心になったからこそ、早い段階で英文法を固めておく
という考え方がおすすめです。
MARCH英文法で一番危険なのは「難しい参考書をやること」が目的になること
MARCH志望になると、
「ポラリス1だけじゃ不安」
「もっと難しい問題集をやった方がいいのでは?」
と思うことがあります。
しかし、
難しい英文法問題を解ける
=
MARCH英語で高得点
ではありません。
特に長文中心の大学では、
標準英文法を使って英文構造を高速で理解できること
の方が重要です。
まとめ|MARCH英文法は「標準レベル+志望校対策」で十分
MARCH英文法についてまとめると、
基本ライン
英文法ポラリス1などで文法を理解する
↓
Next Stage・Vintage・Scrambleなどで知識を定着
↓
英文解釈
↓
長文
という流れがおすすめです。
MARCHだからといって、
全員が難関英文法問題集までやる必要はありません。
ただし、
青山学院大学
中央大学
など、文法・語法を直接問う大学・方式では、
網羅系問題集の完成度を高める価値があります。
一方で、
長文読解の比重が高い学部なら、
英文法に時間を使いすぎず、
英文解釈・長文へ早めに進む
ことが重要です。
そして、
文法問題が出るかどうかにかかわらず、
英文法は、
英文解釈の土台
になります。
英文法を理解する
↓
英文構造が見える
↓
英文解釈が楽になる
↓
長文を速く正確に読める
この流れを意識してください。
MARCH・関関同立専門塾 Strategia
英文法の参考書選びで大切なのは、
「MARCHだからこの本」ではなく「自分には何が足りないか」
を判断することです。
文法が苦手なら、
まず理解する参考書。
知識が抜けているなら、
網羅系問題集。
文法が完成しているなら、
英文解釈・長文。
青学・中央のように文法問題が出るなら、
文法・語法まで細かく仕上げる。
受験まで時間がないなら、
細かい難問を削って過去問へ進む。
この判断が重要です。
当塾では、
参考書ルート × 毎週の学習管理 × 大学別過去問対策
を組み合わせ、
現在の学力と志望校から、
「どの参考書を・どこまで・いつまでにやるか」
を整理しています。
「ポラリス1だけでMARCHに足りる?」
「Next Stageは全部やった方がいい?」
「英文法より長文を優先するべき?」
と迷っている人は、
まず志望大学・学部の過去問を確認し、
文法問題の量+現在の文法力+入試までの残り時間
から判断してみてください。