「勉強してる」と言うけど成績が上がらない…受験生の親が確認したい5つのこと

「本人は毎日勉強していると言っている。でも模試の成績が上がらない」

「塾にも通っているし、机にも向かっている。それなのに結果が出ない」

「親として、何を確認すればいいのか分からない」

受験生の保護者の方からすると、かなり不安になる状況です。

毎日勉強しているように見えるのに、成績が上がらない。

すると、

「勉強時間が足りないのでは?」

と考えたくなります。

ただ、受験勉強では、

勉強時間が長い=成績が上がる

とは限りません。

重要なのは、

何を勉強したのか。

どこまで終わったのか。

本当に覚えられているのか。

問題で使える状態になっているのか。

です。

この記事では、

「子どもは勉強しているのに成績が上がらない」

と悩んでいる保護者の方向けに、

確認したい5つのポイント

を解説します。

結論|「何時間勉強した?」だけでは分からない

例えば、

毎日5時間勉強している受験生が2人いたとします。

Aさんは、

英単語300語を復習。

英文法100問。

英文解釈10題。

長文1題。

日本史の問題集30ページ。

まで終わった。

Bさんは、

単語帳を眺める。

参考書を読み直す。

ノートをまとめる。

分からない問題を長時間考える。

気づけば5時間。

同じ5時間でも、

勉強の中身は全く違います。

つまり、

保護者の方が見るべきなのは、

「何時間やったか」だけではありません。

むしろ、

「何ができるようになったか」

を見る必要があります。

① 宿題は「出された」ではなく「終わっている」か

宿題の達成度

です。

塾へ通っている。

先生から宿題も出ている。

だから安心。

とは限りません。

重要なのは、

その宿題を本当に予定通り終えられているか

です。

例えば、

今週の宿題が、

英単語500語。

英文法150問。

長文5題。

日本史40ページ。

だったとします。

ところが実際には、

英単語200語。

英文法80問。

長文2題。

日本史20ページ。

しか終わっていない。

これを毎週繰り返していたら、

当然、予定より遅れていきます。

それでも本人は、

毎日机には向かっています。

だから、

「勉強している」

という感覚はあります。

しかし、

計画に対する達成率が低い

状態です。

ここを見ないと、

「頑張っているのに成績が上がらない」

ように見えてしまいます。

宿題の達成率を見る

例えば、

その週の課題を100とした場合、

80できた。

なら、

達成率80%。

50しかできなかった。

なら、

達成率50%。

というようにします。

この数字を毎週確認すると、

かなり見え方が変わります。

例えば、

毎週90%以上終わっている。

でも成績が上がらない。

なら、

勉強量よりも、

定着度や勉強方法

に問題があるかもしれません。

逆に、

毎週50〜60%しか終わっていない。

なら、

まずは、

計画そのものが実行できていない

可能性があります。

同じ「成績が上がらない」でも、

原因は違います。

② 参考書は「終わった」ではなく「定着している」か

「この参考書は終わった」

です。

でも、

ここには注意が必要です。

例えば、

英文法問題集を1周した。

だから、

英文法は終わった。

とは限りません。

1週間後に同じ問題を解いたら、

半分しか正解できない。

答えを見れば思い出す。

なぜその答えなのか説明できない。

という状態なら、

参考書を一度見ただけ

に近いです。

受験で必要なのは、

参考書を終わらせることではありません。

本番で使える状態にすること

です。

「覚えたつもり」が一番見えにくい

例えば英単語。

本人は、

「ターゲット1900をやっています」

と言う。

でも実際に確認すると、

100語中60語しか答えられない。

これでは、

「単語帳をやっている」

と、

「単語を覚えている」

の間に差があります。

日本史・世界史でも同じです。

一問一答を3周した。

でも、

問題形式になると答えられない。

出来事の前後関係を説明できない。

正誤問題で間違える。

なら、

まだ定着していません。

そこで重要になるのが、

確認テスト

です。

確認テストで「できる」を測る

参考書を、

何ページやった。

何周した。

だけでは、

実力は分かりません。

そこで、

英単語。

英文法。

古文単語。

日本史・世界史。

などは、

定期的に確認テストをします。

例えば、

単語100問。

90点。

なら、

かなり定着している。

60点。

なら、

もう一度復習が必要。

というように、

「やった」ではなく「できる」を数字で見る

ことができます。

保護者の方にとっても、

「最近かなり勉強しているらしい」

より、

「今週の単語テストは92%だった」

の方が、

現在地を把握しやすいはずです。

③ 模試は偏差値だけではなく「何を間違えたか」を見る

模試の偏差値だけを見てしまいがちです。

例えば、

前回偏差値52。

今回偏差値51。

すると、

「下がった」

と感じます。

ただ、

模試は、

偏差値だけを見るものではありません。

見るべきなのは、

どの大問で失点したのか。

どの分野が弱いのか。

です。

例えば英語なら、

単語。

文法。

英文解釈。

長文。

内容一致。

時間不足。

などに分けられます。

同じ50点でも、

原因は全く違います。

英語50点でも原因は違う

Aさんは、

単語が分からず文章を読めない。

Bさんは、

単語は分かるが文構造を取れない。

Cさんは、

英文は読めるが内容一致を間違える。

Dさんは、

最後の長文まで時間が足りない。

全員50点だったとしても、

次にやる勉強は変わります。

Aさんなら単語。

Bさんなら英文解釈。

Cさんなら長文の論理・設問分析。

Dさんなら処理速度や時間配分。

です。

だから、

「偏差値が上がらない」

だけではなく、

なぜ点を落としているのか

を見る必要があります。

模試は「結果」ではなく「次の勉強を決める材料」

模試を受けた。

偏差値を見る。

落ち込む。

終わり。

では、

模試を十分に活用できていません。

本来は、

模試。

失点分析。

弱点発見。

参考書へ戻る。

復習。

という流れです。

模試を受ける意味は、

今後の勉強を修正すること

にもあります。

④ 過去問で第一志望との距離を確認する

模試だけではなく、

志望大学の過去問

も重要です。

なぜなら、

最終的に合格するために必要なのは、

模試で高い偏差値を取ることそのものではなく、

志望大学の入試問題で合格点を取ること

だからです。

例えば、

模試では偏差値60。

でも第一志望の過去問では45%。

逆に、

模試偏差値55。

でも第一志望の形式と相性が良く、過去問では65%。

ということもあり得ます。

だから高3後半ほど、

模試+過去問

の両方を見る必要があります。

過去問は点数だけ見ない

過去問でも、

「60点だった」

だけでは不十分です。

確認したいのは、

なぜ40点失ったのか。

です。

例えば、

英単語不足。

英文法。

長文の論理構造。

時間不足。

設問の読み違い。

日本史の知識不足。

正誤問題。

文化史。

史料問題。

などに分けます。

そして、

どの参考書へ戻れば改善できるか

まで決めます。

過去問は、

単なる合否判定ではありません。

志望大学と現在地との差を調べる教材

でもあります。

⑤ 「今週何をするか」が決まっているか

次の1週間の予定

です。

受験生に、

「今週何するの?」

と聞いて、

「英語頑張る」

「日本史やる」

という答えしか返ってこない場合、

計画がかなり曖昧です。

例えば、

英語を頑張る。

ではなく、

英単語301〜600。

英文法100問。

英文解釈20題。

長文5題。

まで具体化します。

日本史なら、

江戸時代をやる。

ではなく、

幕藩体制〜元禄文化。

一問一答300問。

問題集20ページ。

という形です。

受験勉強では、

「何をやるか」だけでなく「どこまでやるか」

を決めることが重要です。

計画が毎週崩れているなら見直しが必要

例えば、

毎週、

長文7題。

英文法200問。

日本史100ページ。

を予定している。

でも、

毎週半分しか終わらない。

この場合、

本人のやる気だけの問題とは限りません。

そもそも、

計画量が現実に合っていない

可能性があります。

そこで、

実際の達成率。

学校行事。

部活。

苦手分野。

を見ながら、

翌週の計画を修正します。

受験計画は、

一度作ったものを守り続けるものではありません。

毎週修正するもの

です。

「毎日3時間やっている」は安心材料にならないこともある

保護者の方からすると、

「毎日3時間勉強している」

と聞けば、

少し安心すると思います。

ただし、

受験まで残り数か月で、

必要な範囲が大量に残っている場合、

3時間では計画に間に合わないかもしれません。

逆に、

高1・高2で、

学校と両立しながら必要な内容を順調に進めているなら、

3時間でも十分な場合があります。

つまり、

重要なのは、

時間単体ではなく、入試までの残り量との関係

です。

何時間勉強したか。

ではなく、

このペースで、

入試までに必要な内容が終わるか

を見てください。

「塾に通っている」だけでも判断しない

もう一つありがちなのが、

「塾に週3回通っているから大丈夫」

という考え方です。

もちろん、

授業が必要な受験生もいます。

ただし、

授業を受ける。

理解した気になる。

復習していない。

問題を解けない。

ということもあります。

受験では、

授業を受けた回数より、

授業外で何が定着したのか

を見る必要があります。

特にMARCH・関関同立レベルを目指す場合、

単語。

文法。

解釈。

長文。

古文。

社会。

過去問。

など、

自分で進める時間がかなり必要になります。

だから、

塾へ通っているかより、

塾に通った結果、毎週の学習が進んでいるか

を見る方が重要です。

親が毎日チェックする必要はない

ここまで読むと、

「では親が毎日参考書を確認しないといけないの?」

と思うかもしれません。

そんな必要はありません。

むしろ、

毎日、

「今日は何ページやった?」

「単語覚えた?」

「模試の復習した?」

と確認すると、

親子ともに疲れてしまう可能性があります。

理想は、

学習状況を第三者が管理し、保護者には必要な情報だけ共有される状態

です。

例えば、

今週の宿題。

達成率。

確認テスト結果。

現在の課題。

次週の目標。

が分かれば、

保護者が本人へ毎日聞く必要はかなり減ります。

親が見たいのは「監視情報」ではなく「現在地」

保護者共有というと、

「子どもを監視する」

ように感じるかもしれません。

しかし、

本来必要なのは、

細かく行動を監視することではありません。

受験が予定通り進んでいるかを把握すること

です。

例えば、

今週宿題達成率85%。

単語確認テスト92%。

英文法は予定通り。

日本史が少し遅れている。

来週は日本史の時間を増やす。

という情報があれば、

保護者も、

「今は何をやっているの?」

と毎日聞かなくて済みます。

本人にとっても、

家庭で受験の話をされ続ける負担を減らせます。

成績が上がらないときに確認したい5つ

ここまでをまとめると、

「勉強していると言うけど成績が上がらない」

という場合に確認したいのは、この5つです。

  • 宿題・学習計画の達成率
  • 参考書や単語の定着度
  • 模試で何を間違えているか
  • 過去問で志望校との差がどこにあるか
  • 次の1週間に何をどこまでやるか決まっているか

この5つを見ると、

「勉強量が足りない」

のか、

「覚えられていない」

のか、

「勉強方法がズレている」

のか、

「志望校対策が足りない」

のか、

かなり見えやすくなります。

参考書を増やす前に原因を確認する

成績が上がらないと、

新しい参考書を買いたくなります。

でも、

今使っている単語帳が60%しか定着していない。

英文法問題集も半分しか正解できない。

という状態で、

さらに難しい参考書を追加しても、

改善しない可能性があります。

まずは、

今ある教材をどこまで使える状態にできているか

を確認してください。

「終わった参考書の数」

ではなく、

完成した参考書の数

を見る。

この考え方が重要です。

模試・過去問が悪かったら「基礎に戻る」

高3になると、

「今さら基礎に戻っている場合じゃない」

と感じるかもしれません。

しかし、

過去問で点が取れない原因が、

単語。

文法。

古文単語。

日本史の基本知識。

なのであれば、

戻る必要があります。

むしろ、

原因が基礎なのに、

難しい問題ばかり解き続ける方が時間を使います。

過去問→弱点発見→基礎へ戻る→もう一度過去問

という循環を作ることが重要です。

「本人は頑張っている」のに伸びないときこそ管理が必要

ここは特に大切です。

本当に本人がサボっているなら、

勉強時間を増やす必要があります。

でも、

毎日ある程度勉強している。

本人なりに頑張っている。

それでも成績が伸びない。

という場合、

必要なのは、

さらに、

「もっと勉強しなさい」

と言うことではないかもしれません。

むしろ、

頑張る方向を修正すること

が必要です。

今の参考書でいいのか。

復習回数は足りているのか。

テストで定着を確認しているのか。

苦手分野を把握できているのか。

過去問から基礎へ戻れているのか。

ここを誰かが客観的に見る必要があります。

まとめ|「勉強しているか」より「合格に近づいているか」

受験生の子どもが、

「ちゃんと勉強してる」

と言っている。

でも成績が上がらない。

そんなとき、

勉強時間だけを増やそうとしないでください。

見るべきなのは、

宿題の達成率。

参考書の定着度。

確認テスト。

模試の弱点。

過去問の得点と失点原因。

です。

毎日5時間やっているか。

ではなく、

その5時間によって、先週より何ができるようになったか。

ここを見ることが重要です。

受験勉強は、

「やった量」

だけではなく、

定着→確認→分析→修正

まで行って初めて、合格へつながっていきます。

MARCH・関関同立専門塾 Strategia

Strategiaでは、

単純に、

「今週も頑張りました」

だけで学習状況を判断しません。

毎週の学習について、

何をやる予定だったのか。

実際にどこまで終わったのか。

宿題の達成率は何%だったのか。

確認テストで本当に定着していたのか。

模試・過去問では何を間違えているのか。

まで確認します。

そして週1回の面談で、

できなかった原因を分析し、

次の1週間の計画を修正します。

さらに、

宿題達成率・確認テスト・面談後の生徒カルテを保護者にも共有。

そのため、

保護者の方が毎日、

「今日勉強した?」

「宿題終わった?」

「本当に覚えてる?」

と本人に確認し続けなくても、

現在の学習状況を把握しやすい仕組み

を作っています。

Strategiaが重視しているのは、

勉強しているように見えるかではありません。

合格に向かって、必要な勉強が実際に進んでいるか

です。

参考書ルート。

週1面談。

宿題達成率。

確認テスト。

生徒カルテ。

大学別過去問対策。

これらを組み合わせ、

「勉強しているのに成績が上がらない」状態を、原因が分かって次にやることが決まっている状態へ変える

ことを目指します。

特に、

「本人は勉強していると言うけれど、本当に進んでいるのか分からない」

「塾へ通わせているのに成績が変わらない」

「親が聞かないと勉強状況が見えない」

というご家庭には、

勉強時間ではなく、進捗と定着を可視化すること

が重要です。