共通テスト利用でMARCHを狙うのはアリ?一般入試との使い分けを解説

「MARCHって共通テスト利用でも受かる?」

「一般入試より共テ利用の方が楽なんじゃない?」

「共通テストでMARCHを1校確保しておきたい」

毎年、このように考える受験生は少なくありません。

結論から言います。

MARCHを第一志望にしている私立文系受験生が、共通テスト利用をメインにするのは基本的にはおすすめしません。

ただし、

一部の学部・方式では、共通テスト利用を出しておく価値があります。

特に、

  • * 共通テストで高得点を安定して取れる
  • * 国公立大学も受験する
  • * 4〜6教科をしっかり勉強している
  • * 一般入試とは別に合格ルートを増やしたい

という受験生なら、共通テスト利用がかなり有効になるケースがあります。

今回は、

  • * なぜMARCHの共テ利用を基本的にはおすすめしないのか
  • * それでも狙う価値がある学部・方式
  • * 実際の倍率
  • * 3科目型と多科目型の違い
  • * 一般入試との正しい使い分け

まで解説します。

結論|MARCH第一志望なら「一般入試メイン+共テ利用を追加」が基本

まず最初に、Strategiaとしておすすめする考え方を示します。

MARCH第一志望なら、

一般入試対策 =メイン

共通テスト利用 =追加の合格チャンス

と考えるのが基本です。

共通テスト利用だけに絞ってMARCHを狙うのは、あまりおすすめできません。

なぜならMARCHの共通テスト利用は、

思っている以上に高得点勝負になるからです。

「共通テストだから一般入試より簡単そう」

と考える人もいますが、

問題の難易度と合格の難易度は別です。

共通テスト自体の問題がMARCHの個別試験より解きやすくても、

合格するために8割、8割5分、場合によってはそれ以上必要なら、

決して簡単な入試ではありません。

なぜMARCHの共テ利用は基本おすすめしない?

理由① 高得点勝負になりやすい

一番大きな理由です。

MARCHクラスになると、共通テスト利用ではかなり高い得点率を要求される方式があります。

特に、

英語+国語+地歴公民などの3科目型

は人気が集まりやすい傾向があります。

私立文系受験生にとって、

「普段勉強している3科目だけで出願できる」

からです。

しかし、これは裏を返せば、

MARCHを狙う大量の私立文系受験生が同じ方式に集まる

ということでもあります。

そのため、

「共テでそこそこ取れればMARCHに引っかかる」

というイメージは持たない方がいいでしょう。

理由② 一発勝負すぎる

一般入試なら、

明治

↓

青学

↓

立教

↓

中央

↓

法政

のように複数回受験できます。

1回失敗しても、次があります。

さらに同じ大学でも、

  • * 学部別
  • * 全学部
  • * 英語外部利用
  • * その他の方式

など、複数回受験できる場合があります。

一方、共通テスト利用は、

基本的に同じ共通テスト本番の点数を使います。

つまり、

共通テスト本番で英語リーディングを失敗した。

国語でいつもより20点低かった。

数学で大問を一つ落とした。

となると、

共テ利用で出願した複数大学に同時に影響します。

これは意外と大きなリスクです。

理由③ MARCH専願なのに共テ対策へ時間を使いすぎる可能性がある

MARCH第一志望であれば、最も重要なのは当然、

MARCHの個別試験で点を取ること

です。

例えば英語なら、

  • * 長文読解
  • * 語彙
  • * 文法・語法
  • * 内容一致
  • * 文挿入
  • * 会話
  • * 学部固有の問題

などを対策する必要があります。

国語や日本史・世界史も同じです。

ところが、

「共テ利用でもMARCHを取りたい」

と考えすぎて、

共通テスト特有の問題形式ばかり練習してしまうと、本命のMARCH対策が遅れることがあります。

これは本末転倒です。

じゃあ共テ利用は出さなくていい?

ここまで読むと、

「じゃあ全部一般入試でいいじゃん」

と思うかもしれません。

しかし、そうとも限りません。

MARCHの共テ利用には、

狙う価値がある方式も存在します。

特に注目したいのが、

4〜6科目を使う多科目型

です。

狙い目① 明治大学 法学部 共テ5科目型

分かりやすい例が明治大学法学部です。

2026年度入試では、

学部別入試の倍率が約5倍台だった一方、

共通テスト利用の5科目型は2倍を下回る倍率

となりました。

ここだけを見ると、

「共テ利用の方がめちゃくちゃ簡単じゃん」

と思うかもしれません。

ただし注意してください。

倍率が低いのには理由があります。

5科目必要なので、

そもそも出願できる受験生が限られる

のです。

英語・国語・社会だけを勉強している典型的な私立文系受験生には使いにくい。

一方、

国公立大学を第一志望にしていて、

すでに共通テスト5科目以上を勉強している受験生なら話は別です。

追加の対策をほとんどせず、

明治大学の合格チャンスを増やせる

可能性があります。

これは非常に大きなメリットです。

狙い目② 中央大学 法学部の5教科型

中央大学法学部も注目です。

例えば法律学科では、

一般3教科方式と比較して、

共通テスト単独5教科型の倍率がかなり低くなる年度があります。

これも明治法と同じ構造です。

3教科なら大量の私立文系受験生が参加できます。

しかし5教科となれば、

国公立併願組などに受験者が絞られます。

そのため、

国公立志望で中央法も考えている人

にとってはかなり相性の良い選択肢です。

逆にMARCH専願なのに、

「中央法の共テ5教科型が低倍率だから」

という理由だけで数学や理科基礎などを新しく始めるのはおすすめしません。

その時間があるなら、

英語・国語・社会の完成度を上げて一般入試で勝負した方が合理的なケースが多いでしょう。

狙い目③ 中央大学 総合政策学部

中央大学総合政策学部も、年度によっては共通テストを使う方式が一般方式より低倍率になるケースがあります。

ここで重要なのは、

「中央大学だから全部同じ」ではない

ということです。

学部ごと、

さらに方式ごとに、

  • * 募集人数
  • * 必要科目
  • * 配点
  • * 倍率

が大きく変わります。

「中央の共テ利用は難しい」

と大学単位で判断するのではなく、

自分が受けたい学部の方式まで見る

必要があります。

狙い目④ 法政大学の6教科型

法政大学には、共通テストを利用する複数教科型があります。

ここでも、

3教科型と6教科型では意味がかなり違います。

例えば法学部では、3教科型になると高い共通テスト得点率が求められる一方、

6教科型では3教科型よりボーダーが下がる学科があります。

これは当然で、

6教科すべてを高水準にそろえる受験生の数は少なくなるからです。

国公立志望者なら、

共通テストで使った科目をそのまま利用して法政を狙えるため、

相性の良い方式になり得ます。

一方で「3科目共テ利用」は慎重に考える

ここまで多科目型を紹介しましたが、

MARCH専願の受験生が最も使いやすそうに見えるのは、

共テ3科目型

でしょう。

英語。

国語。

日本史・世界史。

普段勉強している科目だけで出せます。

しかし、

使いやすい=受かりやすい

ではありません。

むしろ誰でも出しやすいため、高得点勝負になりやすいのです。

立教大学でも共テ3科目型があるが……

立教大学にも共通テスト利用方式があります。

学科によっては倍率だけを見ると極端に高くないケースもあります。

しかし、

「倍率が3倍だから簡単」

という考え方は危険です。

共テ利用では、

受験者の点数帯そのものが高い可能性があります。

例えば一般入試なら、

難しい問題を6〜7割取れば合格圏、

ということがあります。

一方、共テ利用では、

比較的解きやすい問題を8割以上安定して取る能力が必要になることがあります。

求められている能力が違うのです。

青学の共テ利用も「倍率だけ」で判断しない

青山学院大学にも共テ利用・共テ併用型の方式があります。

ただし、

学部によっては共テ利用の倍率が一般方式より低いとは限りません。

つまり、

「共テ利用=穴場」という法則は存在しません。

大学名ではなく、

学部

×

方式

×

必要科目

×

得点率

×

倍率

まで確認する必要があります。

「倍率が低い=受かりやすい」ではない

ここはこの記事でかなり重要なポイントです。

例えば、

一般入試 5倍

共テ利用 2倍

なら、

共テ利用の方が簡単そうに見えます。

しかし実際には、

一般入試には、

記念受験層や十分に対策できていない受験生も含まれます。

一方、多科目型の共テ利用には、

共通テストをしっかり対策している国公立志望者が集まる可能性があります。

つまり、

倍率だけでは受験者のレベルが分かりません。

倍率はあくまで判断材料の一つです。

共テ利用が向いている人① 国公立大学との併願

最もおすすめできるのがこのタイプです。

例えば、

一橋大学

↓

明治大学

中央大学

立教大学

と併願する受験生。

国公立志望なら、もともと共通テスト対策をします。

その点数を使ってMARCHに出願できるなら、

ほぼ追加の勉強なしで合格チャンスを増やせます。

特に4〜6科目型は、

私立専願組が参加しにくいため、

検討する価値があります。

共テ利用が向いている人② 共テ模試で安定して高得点が取れている

模試を毎回受けていて、

英語85%前後。

国語85%前後。

社会90%前後。

など、

すでに共通テスト形式との相性が良い人。

このタイプなら共テ利用を出しておく価値があります。

逆に、

「最高で82%取ったことがある」

だけでは危険です。

見るべきなのは最高点ではなく、

安定して何%取れているか

です。

共テ利用が向いている人③ 一般入試の受験数を減らしたい

共テ利用で1校でも合格を確保できれば、

2月の受験スケジュールを楽にできる可能性があります。

例えば、

法政

↓

中央

↓

明治

↓

立教

と連日受験する予定だったところ、

共テ利用で法政や中央を確保できれば、

第一志望対策へ時間と体力を集中できます。

これは想像以上に大きなメリットです。

逆に共テ利用をおすすめしにくい人

次のような受験生は、共テ利用を無理に狙う必要はありません。

MARCH私立文系専願

英語・国語・社会の3科目に集中しているなら、

基本は一般入試対策優先です。

共テ模試で7割前後

MARCHの共テ利用を取るためだけに、

共テ対策へ大量の時間を使うのは効率的とは言いにくいでしょう。

MARCH形式の方が得意

「共テ国語は苦手だけど、明治の国語なら取れる」

という受験生もいます。

共通テストと私大入試は別物です。

自分が点を取りやすい方式で戦えばいいのです。

Strategiaがおすすめする使い分け

MARCH志望なら、次のように考えると分かりやすいです。

MARCH専願

一般入試:最優先

↓

共テ利用:模試で高得点なら追加

早慶+MARCH志望

早慶・MARCH一般対策:最優先

↓

共テが得意ならMARCH共テ利用も出願

国公立+MARCH志望

共テ利用を積極的に検討

特に、

4〜6科目型は要チェック。

すでに勉強している科目を使えるなら、

一般入試を1回増やすより効率的な可能性があります。

共テ利用は「合格するため」だけではなく「受験を楽にするため」に使う

共通テスト利用を考える時、

「MARCHに共テだけで受かるか」

だけを見る必要はありません。

もっと大切なのは、

受験全体でどう使うか

です。

例えば、

共テ利用で中央大学を確保

↓

法政大学の一般入試を受けない

↓

その分、明治・立教対策へ集中

という使い方。

これなら共テ利用が、

単なる1回の入試ではなく、

受験戦略全体を有利にするカード

になります。

出願前に必ず見るべき5項目

共テ利用を出願するなら、最低限次の5つは確認してください。

① 必要科目

3科目なのか。

4科目なのか。

5科目なのか。

6科目なのか。

② 配点

英語200点。

国語200点。

社会100点。

とは限りません。

大学・学部によって換算方法が異なります。

③ 共通テスト得点率の目安

自分の模試得点と比較しましょう。

④ 過去の倍率

倍率が急激に変化していないかも確認します。

⑤ 一般方式との比較

ここが最重要です。

共テ利用だけを見るのではなく、

同じ学部の一般入試ならどちらが自分に有利か

を考えましょう。

まとめ|MARCH共テ利用は「基本なし。でも一部かなりアリ」

MARCH第一志望の私立文系受験生なら、

共通テスト利用をメイン戦略にする必要は基本ありません。

MARCHは一般入試で複数回チャンスがあります。

さらに、

MARCHに特化した英語・国語・社会の対策を進める方が、

合格可能性を上げやすい受験生も多いでしょう。

ただし、

共テ利用を全部切ってしまうのも違います。

特に、

  • * 明治大学法学部などの多科目型
  • * 中央大学法学部の5教科型
  • * 中央大学の一部共テ利用・併用方式
  • * 法政大学の6教科型

などは、

国公立志望者や共通テストが得意な受験生なら十分検討する価値があります。

ポイントは、

「共テ利用でMARCHを狙う」ことを目的にしないこと。

一般入試を軸にしながら、

自分の共通テスト得点を利用して、

もう1本合格ルートを追加する。

これが最も合理的です。

MARCHの入試方式選びまで考えるならStrategia

MARCH受験では、

「どの大学を受けるか」

だけでは足りません。

同じ大学でも、

学部別。

全学部。

共通テスト利用。

共通テスト併用。

英語外部試験利用。

など、複数の受験方式があります。

そして受験生によって、

最も合格しやすい方式は違います。

「偏差値だけを見て志望校を決める」

のではなく、

得意科目。

過去問との相性。

共通テスト模試の得点。

倍率。

受験日程。

併願校。

まで含めて考えることが重要です。

MARCH・関関同立専門塾Strategiaでは、

勉強管理 × 過去問対策 × 受験戦略

まで含めて、志望校合格までのルートを組み立てます。

部活しかしてこなかった。

勉強には自信がない。

それでも難関大に行きたい人へ。

MARCH・関関同立への逆転合格を目指す方は、無料体験・受験相談をご利用ください。

一般選抜以外のルートを考える

共通テスト利用と同じく秋の推薦も選択肢に入る場合は、公募推薦と一般選抜の両立を確認しておくと受験全体を組みやすくなります。