MARCHは今から間に合う?9月から逆転合格するための勉強計画
「夏休みが終わったのに、思ったほど勉強できなかった」
「部活を引退したばかりで、本格的に受験勉強を始めるのはこれから」
「偏差値40〜50くらいだけど、MARCHに行きたい」
9月になると、このような不安を感じる受験生は少なくありません。
結論から言えば、
9月からでもMARCH合格を狙うことは可能です。
ただし、春から勉強している受験生と同じように勉強していては間に合いません。
9月スタートの受験生に必要なのは、
「勉強量を増やすこと」ではなく、「合格に必要な勉強だけに絞ること」です。
この記事では、9月から明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学を目指す受験生に向けて、残り約5か月で何をすればいいのかを具体的に解説します。
9月からMARCHは本当に間に合う?
まず知っておきたいのが、MARCH入試まで残された時間です。
MARCHの一般選抜は、多くが2月に実施されます。
つまり9月から勉強を始めても、
9月・10月・11月・12月・1月+直前期
という期間が残っています。
決して余裕があるわけではありません。
しかし、「もう手遅れ」という時期でもありません。
9月からMARCHを目指すことは可能ですが、本来より短期間で仕上げるためには、参考書や学習内容を絞る必要があります。
重要なのは、
全部やろうとしないこと。
9月スタートで一番危険なのは、不安になって参考書を大量に買うことです。
英単語帳を2冊、文法問題集を3冊、長文問題集を何冊も……。
これでは、どれも中途半端なまま入試を迎える可能性があります。
必要なのは、
①基礎を短期間で完成させる
→②標準問題に移る
→③できるだけ早く過去問に入る
→④過去問で見つかった弱点を参考書に戻って修正する
という流れです。
まず最初にやるべきこと|志望校を絞る
9月からMARCHを目指すなら、
「とりあえずMARCH全部」
という考え方はおすすめできません。
なぜなら、同じMARCHでも入試方式がかなり違うからです。
たとえばパスナビを見ると、明治大学文学部の一般選抜では、国語・地歴・外国語の3教科型があります。
一方、青山学院大学では全学部日程だけでなく、共通テストと個別試験を組み合わせる方式など、学部によって入試方式が大きく異なります。
法政大学にも、一般的な3科目型のA方式だけでなく、英語+国語または数学で受験できるT日程があります。
つまり、
「MARCH対策」という一つの勉強法が存在するわけではありません。
9月から逆転を狙うのであれば、
第一志望+併願候補をある程度決め、必要な科目・配点・出題形式を先に確認すること
が重要です。
9月からの基本戦略
9月スタートなら、次のように考えてください。
9月:基礎完成
↓
10月:標準レベル完成
↓
11月:MARCHレベル+過去問開始
↓
12月:過去問演習+弱点補強
↓
1月:大学別対策+併願校対策
↓
2月:過去問の復習+最終調整
ポイントは、
11月ごろには過去問へ入ること。
「参考書を全部終わらせてから赤本をやろう」
と考えていると、9月スタートでは過去問演習が遅くなりすぎます。
完成していなくても、一度志望校の問題を解いて、
「何が足りないのか」
を確認してください。
【9月】基礎を一気に完成させる
9月のテーマは、
「基礎の穴をなくす」
ことです。
この時期に難しいMARCHレベルの問題ばかり解く必要はありません。
むしろ、
「英単語が分からない」
「英文法が曖昧」
「古文単語を覚えていない」
「日本史・世界史の流れが分からない」
という状態のまま難問に手を出す方が危険です。
英語
9月に最優先したいのは英語です。
MARCHでは英語の重要度が高い方式が多く、例えば青山学院大学の全学部日程では、文系学部の多くで英語150点・国語100点・選択科目100点という配点が見られます。
法政大学法学部A方式でも、英語150点・国語100点・選択科目100点です。
そのため、英語が大きく遅れている状態でMARCHを目指すのはかなり厳しくなります。
9月は、
英単語
+英文法
+英文解釈
+簡単な長文
を並行して進めましょう。
目安としては、
英単語:毎日
英文法:毎日
英文解釈:毎日
長文:2日に1題程度
です。
英単語については、新しい単語帳を何冊もやる必要はありません。
ターゲット1900やシステム英単語など、学校や塾で使っているものがあれば、まず1冊を徹底してください。
重要なのは、
「見たことがある」ではなく「すぐ意味が出る」状態にすること。
現代文
現代文は、ただ問題を解き続けるだけでは安定しません。
9月は、
「なぜその選択肢が正解なのか説明できるか」
を重視してください。
文章中の
- 対比
- 因果関係
- 具体と抽象
- 筆者の主張
を意識して読む練習をします。
1日に何題も解くより、
1題をしっかり復習する
方が重要です。
古文
古文が苦手な人は、
古文単語+古典文法
を9月中に固めましょう。
特に、
- 助動詞
- 敬語
- 識別
- 主語判断
は読解の土台になります。
古文単語を覚えていない状態で長文問題を大量に解いても、なかなか読めるようにはなりません。
日本史・世界史
9月時点で社会が完成していなくても、まだ挽回できます。
ただし、
一問一答だけをひたすら暗記する勉強
には注意してください。
まずは通史を進め、
「いつ・どこで・誰が・なぜ・何をしたのか」
という歴史の流れを理解します。
9月〜10月前半でできるだけ通史を完成させ、その後、問題演習や一問一答で知識を細かくしていきましょう。
【10月】標準問題を解ける状態へ
10月になると、基礎だけではなく実戦的な問題に移ります。
目標は、
「基礎知識を知っている」から「問題で使える」への移行です。
英語なら、
単語・文法・解釈を継続しながら、長文演習の比率を上げます。
9月に
単語 → 文法 → 解釈
という土台を作ったら、
10月は
長文の中でその知識を使う練習
を増やします。
国語も同様です。
現代文・古文ともに標準レベルの問題集を進め、
「時間内に正解できるか」
を意識し始めましょう。
日本史・世界史は、通史完成を最優先。
遅くとも10月末〜11月前半には、全範囲を一度終えておきたいところです。
【11月】MARCHレベル+過去問開始
ここからが非常に重要です。
11月になったら、
過去問を始めます。
「まだ実力が足りないから赤本は12月から」
と後回しにしないでください。
最初は点数が低くても構いません。
過去問を解く目的は、
合格点を取ることだけではなく、志望校との距離を測ること
だからです。
たとえば英語で、
- 単語が分からない
- 時間が足りない
- 文法問題で落としている
- 長文は読めるが選択肢を間違える
では、やるべき勉強が全く違います。
過去問を解くことで、
「自分に何が足りないのか」
が明確になります。
【12月】過去問→参考書→過去問
12月からは、
過去問中心
に切り替えていきます。
ただし、過去問を解きっぱなしにするのはNGです。
重要なのは、
過去問
↓
弱点発見
↓
参考書に戻る
↓
弱点補強
↓
もう一度過去問
というサイクルです。
例えば、
「英文解釈で構造を取れなかった」
のであれば英文解釈の参考書へ戻る。
「古文の助動詞で間違えた」
のであれば古典文法へ戻る。
「日本史の文化史で大量に落とした」
のであれば文化史をまとめて復習する。
このように、
過去問を“弱点発見ツール”として使う
ことが大切です。
【1月】大学別対策を完成させる
1月になると、
「MARCH対策」
ではなく、
「明治対策」「青学対策」「立教対策」「中央対策」「法政対策」
へ切り替えます。
同じMARCHでも問題形式は違います。
さらに同じ大学でも、学部や方式によって科目・配点・問題形式が異なる場合があります。
例えば青山学院大学では、全学部日程と個別学部日程で試験方式が大きく異なります。
だからこそ、
志望学部の過去問を複数年解くこと
が重要です。
第一志望なら、
最低5年程度、可能であればそれ以上
取り組みたいところです。
9月から一番やってはいけない勉強法
逆転合格を狙う人ほど注意してほしいのが、
参考書を増やしすぎることです。
「この参考書も評判がいい」
「YouTubeではこっちがおすすめされていた」
「友達がこの問題集を使っている」
と教材を変えていると、時間だけがなくなっていきます。
9月から必要なのは、
参考書の数ではなく完成度です。
10冊を50%ずつやるより、
必要な5冊を95%まで仕上げる。
こちらの方が逆転合格にはつながりやすくなります。
9月スタートの1日の勉強時間例
学校がある平日なら、一例として、
朝:英単語30分
放課後:英語2時間30分
国語:1時間30分
日本史・世界史:2時間
寝る前:英単語・古文単語30分
という形です。
休日は8〜10時間程度確保できると、かなり進めやすくなります。
ただし、
「今日は10時間勉強した」
だけでは意味がありません。
見るべきなのは、
「単語を何語覚えたか」
「文法を何章完成させたか」
「日本史をどこまで進めたか」
という達成量です。
偏差値40台でもMARCHを狙える?
可能性はあります。
ただし、
「偏差値40だからあと偏差値20上げればいい」
と考えないことです。
入試本番で必要なのは偏差値ではなく、
志望大学の問題で合格最低点を超えること
だからです。
例えば、
英語は得意だけど古文が壊滅している人と、
社会は完成しているけど英語が苦手な人では、
同じ偏差値45でも必要な勉強は全く違います。
だから9月からは、
模試の偏差値だけではなく、実際の志望校の問題との距離
を見る必要があります。
9月から逆転合格できる人の特徴
9月スタートで合格可能性を上げられる人には共通点があります。
①参考書を増やさない
②毎日の勉強内容が決まっている
③基礎を飛ばさない
④早めに過去問を見る
⑤間違えた原因を分析する
⑥志望校に必要ない勉強を減らす
そして何より重要なのが、
「何を、いつまでに終わらせるか」が決まっていることです。
「今日は英語を頑張る」
ではなく、
「9月15日までに英文法を一周する」
「9月30日までに英文解釈を完成させる」
「10月中に日本史通史を終わらせる」
「11月第1週から明治大学の過去問を始める」
というところまで具体化します。
まとめ|9月から必要なのは「勉強量」より「順番」
9月からMARCHを目指すのは簡単ではありません。
すでに過去問演習に入り始めている受験生もいるため、出遅れているのは事実です。
しかし、
出遅れている=不合格
ではありません。
ここから重要なのは、
9月 基礎完成
↓
10月 標準問題
↓
11月 MARCHレベル+過去問
↓
12月 過去問+弱点補強
↓
1月 大学・学部別対策
↓
2月 本番
という順番を崩さないことです。
夏まで勉強できなかったからといって、焦って難しい参考書に手を出す必要はありません。
むしろ、
残された時間が少ない人ほど、基礎から最短距離で進むことが重要です。
部活しかしてこなかった。
勉強には自信がない。
それでもMARCHに行きたい。
そんな受験生に必要なのは、
「もっと頑張れ」
という言葉ではありません。
必要なのは、
自分が今日何をやり、来週どこまで進み、いつ過去問に入り、入試当日までに何を完成させるのか。
その道筋を明確にすることです。
当塾の生徒にも、夏まで思うように勉強できず、9月から本格的に受験勉強を始めたものの、学習内容や優先順位が定まっていなかったケースがありました。
しかし、志望校と入試方式を整理し、必要な科目に学習時間を集中させ、基礎固めから過去問演習までの順番を明確にしたことで、限られた期間でも着実に力を伸ばしていきました。
9月からの受験勉強では、やみくもに勉強時間を増やすのではなく、現在の学力と志望校の出題傾向を踏まえて、やるべきことを絞り込むことが重要です。
当塾では、
参考書ルート × 毎週の学習管理 × 大学別過去問対策
を組み合わせ、現在の学力から志望校合格までの学習計画を作成しています。
「9月からでも間に合うのか知りたい」
「今の参考書の進め方でいいのか不安」
「何を削って何を優先すればいいか分からない」
という方は、まず現在の学習状況と志望校を整理し、入試までの計画を具体化してみてください。
参考書が予定どおり終わっていない人は、高3の9月で基礎が終わっていないMARCH志望者向けの教材整理法も確認しておきましょう。
9月から一般選抜を目指しつつ推薦も迷う場合は、公募推薦を秋に検討すべきかも合わせて整理しておきましょう。